概要 - データ書き出し

オブジェクトからブロック属性や図面プロパティのような情報を書き出して、集計表、パーツ リスト、部品表を作成できます。

たとえば、住宅建設プロジェクトで、ドア設備の集計表を作成して、図面に配置する必要があるとします。[データ書き出し]ウィザードを使用すると、ドア(この場合はブロック)のオブジェクトのみを選択して、属性データを書き出すことができます。[データ書き出し]ウィザードを使用すると、オブジェクトからプロパティ情報も書き出されるため、柔軟性が向上します。

ドアのプロパティを選択すると、書き出しデータがウィザードに列形式で表示されます。これらの列の情報を編成したり、調整できます。さらに、表スタイルを指定するまたはテンプレートとして既存の表を使用することで、書式を設定できます。

表の外観に満足したら、図面に表を挿入して書き出しを完了します。書き出した情報をプロジェクトの他のメンバーと共有する必要がある場合は、同じ書き出しデータを外部ファイルに出力できます。

Excel スプレッドシートに保存されている情報を、書き出した「図面データ」(オブジェクトのプロパティ データ)とリンクして合成することができます。上述の例で、さらに図面内のドアに関する追加情報(サプライヤと価格)が Excel スプレッドシート内にあるとします。データ書き出し時に、スプレッドシート内のサプライヤと価格の列を選択し、それらを他のデータと合成します。

Excel スプレッドシートの列が、[データ書き出し]ウィザードの[データを調整]ページの列に追加されます。

Cost(価格)以外のすべての列が、書き出しデータの列に追加されています。Excel の列は、列見出しに記号で示されます。

図面に挿入した表には、書き出しデータの列と Excel スプレッドシートの列が両方とも含まれています。

プロパティ データを書き出した図面を変更したときに、データ書き出し表が最新でなくなったことが通知されるようにできます。たとえば、図面内のいくつかのドアのサイズを変更したり、ドアを削除した場合に、データ書き出し表を更新する必要があることが通知されるように設定できます。通知は、印刷時やパブリッシュ時など、表のデータが最新ではないかどうかを知ることが重要な場合に、特に役立ちます。

データの書き出しを開始する

データの書き出しを新規に行うときに、書き出しに関する固有の詳細すべてをデータ書き出し(DXE)ファイルに保存するよう求められます。DXE ファイルには、選択した図面とフォルダ、選択したオブジェクトとプロパティ、選択した書式設定が保存されます。

データ書き出しファイルをテンプレートとして使用して、同じ種類の書き出しをいつでも実行できます。同じ種類の情報を繰り返し書き出す必要がある場合は、DXE ファイルを使用すると時間を節約できて便利です。

また、既存のデータ書き出し設定を編集して、データを書き出す図面を追加、除去したり、オブジェクトを追加、除去したり、別のプロパティを選択することもできます。同じ DXE ファイルを参照する表は、その表が他の図面内にある場合でも、表を更新すると変更が反映されます。