練習 P4: グレースケール イメージを改善する

この練習では、3 つのイメージ処理機能を使用して、グレースケールの航空写真のイメージの明瞭さを改善します。

AutoCAD Raster Design toolsetでは、複数の編集フィルタを使用することができます。ヒストグラムの機能を使用して、カラー イメージをグレースケール イメージやモノクロ イメージに変換したり、グレースケール イメージをモノクロ イメージに変換することができます。

このレッスンでは、[明るさ][コントラスト][補正]の各機能を使用してみます。変更を適用する前に、プレビューやヒストグラムを表示してイメージに対する各機能の効果を確認することができます。

この練習では、イメージ全体を処理します。AutoCAD Raster Design toolsetでは、イメージの特定の部分だけを処理することもできます。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial5 フォルダの図面ファイル Map_04.dwg を開きます。
  2. ベクトル線が航空写真の前面に表示されていない場合、REGEN[再作図]コマンドを入力して表示順序を元に戻します。

    コントラストと明るさを調整する

  3. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [ヒストグラム] をクリックします。[Enter]を押して、イメージ全体を選択します。
  4. [ヒストグラム]ダイアログ ボックスで、[明るさ/コントラスト]タブをクリックして、それを現在に設定します。
  5. ヒストグラム上で、インデックス値が 69 の位置にカーソルを動かします。

    ピクセル数の値は、イメージ内でこのグレー レベルが割り当てられているピクセルの数を表しています。次のいくつかの手順では、コントラストおよび明るさの制御の効果を確認します。

  6. [プレビュー]ウィンドウを観察しながら[コントラスト]スライダを右に動かし、コントラストを強くします。

    コントラストを強くすると、中間調のイメージ値が、非常に明るいグレーと非常に暗いグレーで表示されます。グレースケール イメージのコントラストを極端に強くすると、グレーの色調は黒と白に 2 極化されます。

  7. [プレビュー]ウィンドウを観察しながら[コントラスト]スライダを左に動かし、コントラストを弱くします。

    グレースケール イメージのコントラストを弱くすると、イメージ値が中間的なグレーで表示されます。コントラストを極端に弱くすると、イメージ値すべてがある 1 レベルのグレーで表示されます。

  8. [プレビュー]ウィンドウを観察しながら[明るさ]スライダを 128 まで動かし、明るさを強くします。

    グレースケール イメージで明るさを増加させると、グレーのイメージ値がより明るく表示されます。明るさを極端に増加させると、すべてのイメージ値が白で表示されます。

  9. [プレビュー]ウィンドウを観察しながら[明るさ]スライダを左に動かし、明るさを弱くします。

    グレースケール イメージで明るさを減少させると、イメージ値がより暗く表示されます。極端な場合、イメージ値すべてが黒で表示されます。

  10. [リセット]をクリックします。[コントラスト]スライダと[明るさ]スライダを中央に戻します。

    イメージのグレースケールを補正する

  11. [補正]タブを選択します。

    補正は、ほとんど同じ色のピクセルが大部分を占めているイメージに対して特に有効です。グレースケール イメージでは補正によって、最も暗いピクセルは黒に、最も明るいピクセルは白に変更され、残りのピクセルには、その中間のすべての色調が使用されるように再割り当てされます。

  12. [適用]ボタンをクリックしてグレーの色調がグレーの全範囲にわたるように補正し、[プレビュー]ウィンドウでその効果を観察します。
  13. [閉じる]をクリックします。

    補正後ではイメージの詳細がより明確になっていることに注目してください。

  14. 変更を保存せずに図面を閉じます。