この練習では、3 つのイメージ処理機能を使用して、グレースケールの航空写真のイメージの明瞭さを改善します。
AutoCAD Raster Design toolsetでは、複数の編集フィルタを使用することができます。ヒストグラムの機能を使用して、カラー イメージをグレースケール イメージやモノクロ イメージに変換したり、グレースケール イメージをモノクロ イメージに変換することができます。
このレッスンでは、[明るさ]、[コントラスト]、[補正]の各機能を使用してみます。変更を適用する前に、プレビューやヒストグラムを表示してイメージに対する各機能の効果を確認することができます。
この練習では、イメージ全体を処理します。AutoCAD Raster Design toolsetでは、イメージの特定の部分だけを処理することもできます。
この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。
コントラストと明るさを調整する
ピクセル数の値は、イメージ内でこのグレー レベルが割り当てられているピクセルの数を表しています。次のいくつかの手順では、コントラストおよび明るさの制御の効果を確認します。
コントラストを強くすると、中間調のイメージ値が、非常に明るいグレーと非常に暗いグレーで表示されます。グレースケール イメージのコントラストを極端に強くすると、グレーの色調は黒と白に 2 極化されます。
グレースケール イメージのコントラストを弱くすると、イメージ値が中間的なグレーで表示されます。コントラストを極端に弱くすると、イメージ値すべてがある 1 レベルのグレーで表示されます。
グレースケール イメージで明るさを増加させると、グレーのイメージ値がより明るく表示されます。明るさを極端に増加させると、すべてのイメージ値が白で表示されます。
グレースケール イメージで明るさを減少させると、イメージ値がより暗く表示されます。極端な場合、イメージ値すべてが黒で表示されます。
イメージのグレースケールを補正する
補正は、ほとんど同じ色のピクセルが大部分を占めているイメージに対して特に有効です。グレースケール イメージでは補正によって、最も暗いピクセルは黒に、最も明るいピクセルは白に変更され、残りのピクセルには、その中間のすべての色調が使用されるように再割り当てされます。
補正後ではイメージの詳細がより明確になっていることに注目してください。