練習 M1: スキャンした USGS 地形図を修正する

この練習では、既存のスキャンした地形図内の色を変更する方法を学びます。

最初に、地図がプリンタでよりきれいに印刷されるように、また他のフィーチャーがより明瞭に見えるように、緑の草木フィーチャーを地図から除去します。これを行うには、地図内の緑色を白の背景色に変更します。次に、紫の改訂フィーチャーを地図の他の部分と調和させるために、黒に変更します。フィーチャーを目立つ色に変更することにより、同じ原理で地図上のフィーチャーを強調します。最後に、他のすべての色を白の背景色に変更することにより、等高線を抽出します。

これによって、等高線の次の操作用の地図が作成されます。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認する必要があります。

練習

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial7 フォルダの図面ファイル Palette_Manager01.dwg を開きます。地形図のイメージが図面に挿入されます。

    地図から草木フィーチャを除去する

  2. [パレット管理]ダイアログ ボックスを表示するには、リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [パレット管理] をクリックします。

    緑のフィーチャーを白に変更する

  3. カラー テーブルの緑のボタン(インデックス 1)をクリックします。リスト表示で、色とインデックスがハイライト表示されます。
  4. 色のボタンをクリックすると、[変更]ボタンが使用できるようになります。[変更]をクリックして、[変更後の色]ダイアログ ボックスを表示します。[変更後の色]ダイアログ ボックスでは、最後にクリックした色が既定値に設定されています。この練習では、緑が既定値です。
  5. カラー テーブルの白のボタン(インデックス 0)をクリックします。白は地図の背景色で、緑の部分を白に変更することによって、緑を除去します。現在選択している色の詳細がカラー ボタンのすぐ下のステータス バーに表示されていることに注目してください。
  6. [OK]をクリックし、[パレット管理]ダイアログ ボックスに戻ります。緑のボタンが、今行った変更を反映して白に変更されました。
  7. 必要な場合は、地図の緑の部分を参照できるように[パレット管理]ダイアログ ボックスを横に移動してから、[適用]をクリックします。地図から緑の草木フィーチャが除去されます。

    色を結合して改訂フィーチャーを 1 色にする

    イメージをより均一の表示にするために、紫の地図改訂フィーチャーを黒に変更します。紫の改訂フィーチャーは 2 つの異なる色調で表されているため、これらを 1 色にするためには[変更]または[結合]のいずれかを使用できます。練習のこの部分では、[結合]を使用し、イメージ ファイル内のインデックス値を変更します。

  8. 明るい紫(インデックス 3)をクリックし、[Ctrl]を押しながら暗い紫(インデックス 7)をクリックします。
  9. 複数の色を選択すると、[結合]ボタンが使用できるようになります。[結合]をクリックします。[変更後の色]ダイアログ ボックスで、黒(インデックス 4)をクリックします。
  10. [変更後の色]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックし、次に[パレット管理]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。紫の改訂フィーチャが黒になります。

    等高線の情報を抽出する

    スキャンした地形図の一般的な利用法の 1 つに、等高線情報をベクトルに抽出して、地形モデリングに利用できるようにすることがあります。[パレット管理]を使用して、他のすべての機能の色を背景色に変更することで茶色の等高線を抽出できます。等高線を抽出できると、イメージをモノクロに変換し、ベクトル等高線ツールを使用してラスター等高線をベクトルへ変換できます。

    スキャンした地形図の一般的な利用法の 1 つに、等高線情報をベクトルに抽出して、地形モデリングに利用できるようにすることがあります。[パレット管理]を使用して、他のすべての機能の色を背景色に変更することで茶色の等高線を抽出できます。

  11. [パレット管理]ダイアログ ボックスを開くには、リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [パレット管理] をクリックします。
  12. 2 つの茶色の色調(インデックス 8 と 9)をクリックして、抽出処理を開始します。この 2 つのボタンは隣り合っているので、窓で囲んで選択することができます。
  13. カーソルをカラー テーブル内に置き、右クリックして[選択セットを反転]をクリックします。2 つの茶色のボタンを除くすべてのカラー ボタンが選択されます。
  14. [結合]をクリックして、[変更後の色]ダイアログ ボックスを表示します。目的の色として白のボタン(インデックス 0)をクリックし、[OK]をクリックします。
  15. [パレット管理]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。そうすると等高線だけが表示されたイメージになります。
  16. 結果を詳しく検証したら、図面に対する変更を保存せずに図面を閉じます。