練習 S9: モノクロ フィルタと編集ツールを使用する

この練習では、モノクロ フィルタを使用してラスター線の品質を改善し、ラスター編集ツールを使用して不要な汚れをイメージから除去します。

この練習では、図面の一部に線を太くするフィルタを適用し、既存の線の品質を改善します。また、[ラスター削除]ツールを使用し、不要なラスター ピクセルを図面から削除します。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial2 フォルダの図面ファイル Scanned_06.dwg を開きます。

    ぎざぎざの線を補正する

  2. リボンの[表示]タブ [名前の付いたビュー]パネル [ビュー管理] をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_pad という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。

    いくつかのラスター線が非常に細くなっています。寸法線などは、低スキャン品質のために一部が切れてしまっています。

  3. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [モノクロ フィルタ] をクリックします。コマンド ラインの指示に従って[Enter]を押し、イメージ全体を選択します。
  4. [モノクロ フィルタ]ダイアログ ボックスで、[フィルタ タイプ]リストから[太線化]を選択し、[パスの数]に 2 と入力します。すべてのチェック ボックスがオンになっていることを確認して、[OK]をクリックします。

    線を 2 回太線化すると、近接する 2 本の平行線が 1 本の線になってしまいます。

    モノクロ フィルタの[太線化]コマンドを元に戻す

  5. 太線化コマンドを元に戻すには、u と入力します。
  6. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [モノクロ フィルタ] をクリックします。[Enter]を押して、イメージ全体を選択します。
  7. 再度[フィルタ タイプ]リストから[太線化]を選択し、[パスの数]に 1 と入力し、[OK]をクリックします。

    パスの数を 1 にすると、寸法線の途切れは修正できますが、近接する 2 線間の間隔を埋めることはできません。通常、フィルタで最高の効果を得るには、実験的に数回テストすることが必要です。

  8. リボンの[表示]タブ [名前の付いたビュー]パネル [ビュー管理] をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_extents という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして[OK]をクリックします。

    太線化フィルタは、AutoCAD Raster Design toolsetによってイメージ全体に適用されています。

  9. PAN[画面移動]ZOOM[ズーム]コマンドを使用して、イメージ内の線を検証します。

    染みを除去する

  10. リボンの[表示]タブ [名前の付いたビュー]パネル [ビュー管理] をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_spots という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。

    イメージのこの領域には、元の図面の小さな穴が染み(スキャンによる傷)として現れています。

  11. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [削除]ドロップダウン メニュー [円形領域] をクリックします。
  12. 中心点として染みの中央をクリックし、次に 2 番目の点をクリックして、除去する円形領域の半径を指定します。
  13. [Enter]を押してコマンドをもう一度呼び出し、別の傷を除去します。
  14. 変更を保存せずに図面を閉じます。