流域を使用すると、水がサーフェスに沿って、またはサーフェスの外に向かってどのように流れるかを解析することができます。
水がサーフェスを流れる領域を計算する場合、サーフェスの TIN ラインが使用されます。これらの領域から、流水方向と流域が決定されます。
流域に対して、さまざまな流水方向が計算されます。たとえば、一部の流域には、境界点が流水方向ターゲットとして含まれます。これは、水路がサーフェスから流れ出るポイントです。また、流域に水が流れ込むくぼ地領域があったり、流域が境界セグメントとして定義され、流水方向にサーフェスの境界が含まれる場合があります。
Autodesk Civil 3D では、1 つのサーフェス三角形から水が複数の流域に流れると認識された場合、TIN 三角形を分割して 2 つの三角形が作成されます。これにより、各流域が完全な三角形から構成され、各流域の境界が TIN エッジのみから構成されます。
流域のタイプは、流域の流水方向ターゲットのタイプに基づきます。流水方向ターゲットは、水の流れが止まるか、サーフェスの外に流れ出す位置です。ある領域に沿って、またはサーフェスの三角形を横切って流れる水は、最終的にはそのサーフェスの外に流れ出すか、流れ出す場所がない低いポイントに到達します。
Autodesk Civil 3D は、サーフェスの各流水方向ターゲットについて、それぞれのターゲットまで水が流れるサーフェスのリージョンを認識します。このリージョンを流域と呼びます。