[ブール演算](Boolean)モディファイヤを使用する

このトピックでは、[ブール演算](Boolean)モディファイヤを使用する場合のトラブルシューティングのヒントとベスト プラクティスについて説明します。

トラブルシューティングのヒント

次の表は、[ブール演算](Boolean)モディファイヤに関する一般的な問題と考えられる解決方法を示しています。

問題

考えられる解決方法

基本オブジェクトが自己交差しているか、開いたメッシュのため、ブール演算の結果が生成されません。

ブール演算を実行する前に、自己交差オブジェクトまたは、ティーポット プリミティブなどの開いたメッシュ オブジェクトに対して[キャップ ホール](Cap Hole)モディファイヤを使用します。

ブール演算オペランド 2 つが実際には交差せずにぴったり並んでいると、ブール演算操作で不正確な結果が生じる場合があります。

オペランドがわずかにオーバーラップするようにしてこの問題を緩和できます。

オペランドを反転すると予測できないブール演算結果が生成されます

メッシュを反転せずに、非常に大きなボックスまたは他のプリミティブをメッシュの中心に(ただし、接しないように)作成し、ブール演算[オペランドを追加](Add Operands)でメッシュの減算を行います。結果を編集可能メッシュに変換して、ボックスの面を削除します。こうすると、ブール演算と互換性のある、正しく反転されたメッシュが生成されます。

ベスト プラクティス

次のベストプラクティスは、ブール演算モディファイヤを使用して正確な結果を得るのに役立ちます。

ベスト プラクティス

追加情報(該当する場合)

オペランドのサーフェストポロジはそのままにする必要があります

オペランドのサーフェスは連続していて閉じていなければなりません。以下を含めることはできません:
  • 見つからないかオーバーラップしている面
  • 連結解除された頂点
ブール演算アルゴリズムは、元の状態のままでないオペランドを修正しようとします。ただし、結果は望ましくないことがあります。ジオメトリの穴を手動で確認するには、[STL-チェック]モディファイヤまたは[計測]ユーティリティを使用します。穴を埋めるには、[キャップ ホール](Cap Hole)モディファイヤを使用します。
注: オペランドが密でない場合、[オペランド](Operands)リストのオペランドの横にポイント三角形インジケータが表示されます。

[ブール演算](Boolean)モディファイヤの[オペランド](Operands)ロールアウト」を参照してください。

オペランドの面法線は、べてのサーフェス全体で均一である必要があります

しかし、反転された法線が、意図せず作成されることもあります。
法線の問題を手動で修正するには、次のいずれかの操作を行います。
  • ビューポートでシェーディングをオンにし、裏返しまたは間違って表示されるオブジェクトを探します
  • [編集可能メッシュ](Editable Mesh) > [面](Face)サブオブジェクト レベル > [サーフェス プロパティ](Surface Properties)ロールアウトで、[法線](Normals)パラメータを使用して法線を修正します。

オペランドの面は平面である必要があります

面のシェイプが平面以外の場合、ブール演算エラーが発生することがあります。

オペランド間で、複雑さを同程度に保ちます。

[ブール演算](Boolean)モディファイヤでは、オペランドの複雑さが同程度である場合に、最適な結果が得られます。

たとえば、セグメントのないボックスから多数の面と頂点からなる複雑なオブジェクトを減算すると、多数の細長い面が形成され、レンダリング エラーが発生する可能性が高くなります。このシナリオでは、ボックス セグメントの数を増やすと結果が改善されます。

[オペランド](Operand)リストの最初のオペランドをスケールしないようにします

[オペランド](Operand)リストの最初のオペランドをスケールすると、以降に追加されるオペランドに予測できないスケールが適用される可能性があります。