スラブ/屋根スラブの干渉状態を作成するには

スラブまたは屋根スラブに追加する開口の周長を定義するために別のオブジェクトを使用するのと同様に、別のオブジェクトを使用してスラブまたは屋根スラブ内に干渉状態を作成することで、スラブまたは屋根スラブのジオメトリを修正することもできます。開口を追加するために使用するオブジェクトでは、スラブまたは屋根スラブとの接続がなく、開口を追加した後に消去することが可能でしたが、干渉状態を作成するために使用するオブジェクトは、一部または全体がスラブまたは屋根スラブ内に埋め込まれて残り、ジオメトリの一部を切り取るか置き換えます。この意味ではすべての干渉状態は除外されるものですが、干渉状態を作成する際に使用する包絡処理効果オプション([和]または[差])により、干渉状態の輪郭がプラン ビュー内のスラブまたは屋根スラブの包絡処理輪郭に含まれるか除外されるかが決まります。

一般に、スラブまたは屋根スラブの干渉状態を作成した後は、干渉オブジェクトが配置されているレイヤをフリーズさせます。オブジェクトを移動または編集すると、それに応じてスラブまたは屋根スラブが更新されます。

注: 干渉状態として使用されているオブジェクトは、LIST コマンドのエリアまたは集計クエリ結果に含まれません。

スラブまたは屋根スラブに対して和または差の干渉状態を作成するには、次の手順を実行します。和および差の干渉状態をともに作成する場合には、各タイプについて別々に手順を実行します。

  1. スラブまたは屋根スラブに対して干渉状態を配置する実際の位置に 1 つまたは複数のオブジェクトを作成します。
  2. スラブまたは屋根スラブを選択し、以下の操作を実行します。
    次のオブジェクトを選択した場合... 次のように操作します...
    スラブ [スラブ]タブ[修正]パネル[干渉状態]ドロップダウン[追加]をクリックします.
    屋根スラブ [屋根スラブ]タブ[修正]パネル[干渉状態]ドロップダウン[追加]をクリックします.
  3. 干渉状態として使用するオブジェクトを選択し、[Enter]を押します。
    注: 外部参照(xref)ファイルの AEC オブジェクトは、以下の条件を満たしている限り干渉状態としてスラブまたは屋根スラブに追加することができます。
    • オブジェクトが 3D ボディであること
    • 外部参照が見つかっていること
    • 外部参照が読み書き可能であること
    • 外部参照が別のユーザによってロックされていたり開かれていないこと
    • 外部参照がロードされていること
  4. 目的の包絡処理を指定します
    次の操作を行いたい場合... 次のように操作します...
    プラン ビューで包絡処理輪郭に干渉状態を含めるには a (和)と入力します。
    プラン ビューで包絡処理輪郭から干渉状態を除外するには s (差)と入力します。

    選択したオブジェクトを、和または差の干渉条件として、スラブまたは屋根スラブに追加します。[干渉状態]ワークシートを使用して、干渉状態を削除したりその包絡処理効果を変更することができます。