この実習では、サーフェス上を流れる水のパスを示す線を作成します。次に、集水リージョンおよびサーフェス上の集水域を定義するポリゴンを作成します。
ウォーター ドロップ ユーティリティは、サーフェス上の任意に選択されたポイントから下り勾配をたどる 2D または 3D のポリライン オブジェクトを作成します。選択したポイントにマーカーで印を付けるかどうかを指定できます。作成された線は、必要に応じて編集および変更できます。
ウォーター ドロップ解析から取得した情報を使用して、サーフェスの指定した低点を基に集水域を計算できます。集水リージョンは、2D または 3D のポリゴンとしてサーフェス上に作成でき、詳細な解析を行うために水文学アプリケーションに書き出すことができます。
この実習では、「実習 3: 流域の凡例を作成する」で使用したものと似た図面ファイルを使用します。ただし、基本的なサーフェス フィーチャを見やすくするため、サーフェス スタイルが変更されています。また、始点マーカーには簡単なポイント スタイルが選択されています。
この実習は、「実習 4: サーフェスからオブジェクトを抽出する」から継続しています。
ウォーター ドロップ解析を実行する
選択した場所からの水の流れを表す 2D ポリラインが描画されます。パスの始点が マーカーで示されます。
水の流れが複数に分かれると、それぞれのパスをたどる追加の線が描画されます。
ウォーター ドロップ パス(矢印はカルバート流入口の位置を示す)
この領域では、ほとんどのウォーター ドロップ パスの流水先が赤い矢印で示したカルバートになっていることに注目してください。次に、先ほど作成したウォーター ドロップ パスを使用して、カルバートに影響する集水域を定義します。
集水域を作成する
各集水リージョンを定義する青いポリゴンが作成されます。各集水リージョンの面積値がコマンド ラインに表示されます。作図領域で、各集水ポイントが マーカーで示されます。
指定した場所の集水域に領域がないことを通知するメッセージが表示される場合は、指定したポイント上にフラットな領域または高い地点がないことを示します。
定義後の集水域
複数の集水域を組み合わせる
図面ウィンドウにポリゴンが表示されます。その他のオブジェクトは、すべて非表示になります。
集水域を結合した領域を含むポリゴンが表示されます。LineWorkShrinkWrap コマンドにより、互いに接している選択したポリゴンの外側の境界が 1 つ作成されます。元のポリゴンは削除されます。
結合された集水域
図面ウィンドウに、残りの図面オブジェクトが表示されます。
個別のまたはシュリンクラップされた集水域のポリゴンは、詳細な解析を行うために水文学アプリケーションに転送することができます。
次のチュートリアルを続けるには、サーフェスの土量情報を作成するへ進みます。