タイム スライダ(Time Slider)

タイム スライダ(Time Slider)は、再生レンジ、キー、再生レンジ内のブレイクダウンを制御します。

ヒント:

現在のタイム インジケータ

タイム スライダ上で現在のタイム インジケータをドラッグ

現在のタイム インジケータは、タイム スライダ(Time Slider)上に灰色のブロックで表示されます。アニメーション内を前後にドラッグして移動できます。

既定では、タイム スライダをドラッグすると、アクティブ ビューだけが更新されます。すべてのビューが更新されるように設定するには、タイム スライダ(Time Slider)プリファレンス(ウィンドウ > 設定/プリファレンス > プリファレンス(Window > Settings/Preferences > Preferences))で再生(Playback)設定をすべてのビューを更新(Update View All)に変更します。
注: タイム スライダ(Time Slider)内の要素のカラーと不透明度を変更する場合は、「タイム スライダをカスタマイズする」を参照してください。

タイム スライダ(Time Slider)を右クリックすると、一般的な操作を簡単に実行できるアニメーション コントロール メニューにアクセスできます。

キー マーク(Key Ticks)

キー マークは、タイム スライダ(Time Slider)にある赤いマーク(既定)で、選択したオブジェクトに設定されたキーフレームを示します。キーを選択すると、白で表示され、ハイライト部分は青で表示されます(例については、「タイム スライダ(Time Slider)でキーを選択する」を参照してください)。特殊なタイプであるブレイクダウン キーはタイム スライダ(Time Slider)上に緑色のマークで表示されます。

[s]キーを押して、選択したオブジェクトにキーを設定します。キー設定の詳細については、「キーを設定する」および「キーフレーム アニメーション」を参照してください。

プリファレンス(Preferences)ウィンドウでキー マーク(Key ticks)の表示/非表示を切り替えることができます。タイム スライダ(Time Slider)に表示されるキー マーク(Key ticks)のサイズやカラーを設定することもできます。「タイムスライダをカスタマイズする」を参照してください。
タイム スライダ(Time Slider)でキーを選択する
タイム スライダのブックマーク(Time Slider Bookmarks)を操作している場合のように、タイム スライダ(Time Slider)で一連のキーを選択する必要がある場合は、[Shift]キーを押しながらタイム スライダ(Time Slider)上でドラッグします。ドラッグ カーソル がハイライト表示されている間は、キーを移動できます。[Ctrl]キーを押しながらキーをドラッグしてコピーします。「キーを編集する」を参照してください。
ヒント: ビューポートは、タイム スライダ(Time Slider)上で[Shift]キーを押しながらキーをドラッグすると更新されます。たとえば大きなシーンで作業している場合、キーをドラッグするときに現在のフレームが変化してもビューポートが更新されないようにするには、[Shift]+[Alt]を押しながらドラッグします。

[Shift]を押しながらキーをドラッグする操作と、[Shift]+[Alt]を押しながらキーをドラッグする操作。

選択範囲のカラーは、カラー設定(Color Settings)ウィンドウのタイム スライダ(Time Slider)セクションの範囲(Range)設定でカスタマイズできます。
色分けされたキー
色分けされたキーを使用して、キーがどのカーブに設定されたかを表示できます(回転など)。色分けされたキーは、キー マークの上に色付きの「ビーズ」が表示されます。
通常のキー マークから色分けされたキーに切り替えるには、タイム スライダ(Time Slider)を右クリックし、アニメーション(Animation)コントロール メニューから色分けされたキー(Color Coded Keys)を選択します。
ヒント: 各キー カーブの「ビーズ」の色は、カラー設定(Color Settings)ウィンドウのタイム スライダ(Time Slider)セクションでカスタマイズできます。

タイム スライダのブックマーク(Time Slider Bookmarks)

タイム スライダのブックマークにカーソルを合わせて名前を表示する

タイム スライダ(Time Slider)のブックマークとは、シーン内のイベントにフラグを設定する、タイム スライダ(Time Slider)の上部に沿って配置された色付きのタグのことです。ブックマークを使用すると、特定の瞬間に注意を引き付けることができます。これは、シーン内の特定の領域や瞬間にフォーカスしたり、ハイライト表示したりする場合に便利です。ブックマークを移動するには、[Ctrl]キー(Mac では[Command]キー)を押しながらブックマークの中心をドラッグ します。[Ctrl]キー(Mac では[Command]キー)を押しながらブックマークの左 または右 の「脚」をドラッグしてスケールします。ブックマークのカーソルが変化して、移動モードがアクティブになっていることが示されます。

レンジ スライダ(Range Slider)のブックマーク(Bookmark)アイコン をクリックするか、[Alt] ([Option])+[T]キーを押して、選択したタイム レンジにブックマークを追加します。

詳細については、「ブックマークを作成する」を参照してください。

Blue Pencil フレーム

タイム スライダ(Time Slider)上の青い長方形は、Blue Pencil フレームです

Blue Pencil フレームは、Blue Pencil ツールを使用してビューポートで描画するときにタイム スライダ(Time Slider)に追加される明るい青の長方形です。

[Shift]キーを押しながらクリックすると、タイム スライダ(Time Slider)上で 1 つまたは複数の Blue Pencil フレームがハイライト表示され、再配置できるようになります。ハイライト表示されたら、ハイライト表示された領域の両端にある矢印をドラッグして、フレーム間のタイミングを増減します。

詳細については、「Blue Pencil フレームを使用する」を参照してください。

キャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ライン

タイム スライダ(Time Slider)上の青とピンクのストライプはキャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ラインを示す

キャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ラインとは、現在のシーンのキャッシュされた再生(Cached Playback)データの状態を表示する青とピンクのストライプのことです。キャッシュされた再生(Cached Playback)は、シーン全体をタイム レンジ全体にわたって更新するのではなく、メモリにアニメーションを保存し、アニメーションの変更部分のみを再計算することによってアニメーションの再生速度を引き上げるために Maya で使用される方法のことです。

青いラインはアニメーションのキャッシュされた再生(Cached Playback)ステータスであり、ピンクのラインはダイナミクスのキャッシュされた再生(Cached Playback)ステータスです。

キャッシュされたシーンを編集しているときに、ステータス ラインの変更された領域が一時的にグレーに変わった場合は、アニメーションのセグメントが古くなっています。その後再び青色になった場合は、値が更新されています。

キャッシュされた再生(Cached Playback)でサポートされていないノードが検出されると、セーフ モードになります。キャッシュされた再生(Cached Playback)がセーフ モードの場合、キャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ラインは黄色に変わり、キャッシュされた再生(Cached Playback)アイコンに警告記号が表示されます。キャッシュされた再生(Cached Playback)がセーフ モードになっている理由の説明については、「スクリプト エディタ」を参照してください。(「キャッシュされた再生でサポートされないノード」で現在サポートされていないノードのリストを検索することができます。)

キャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ラインを右クリックして、キャッシュされた再生(Cached Playback)のオンとオフを切り替えるか、キャッシュをフラッシュするか、新しいキャッシング モード(Caching Mode)を選択します。キャッシュされた再生(Cached Playback)ステータス ラインのカラーの変更は、カラー設定(Color Settings)で、幅および配置の設定は、キャッシュされた再生(Cached Playback)のプリファレンスで実行できます。

キャッシュされた再生(Cached Playback)の詳細については、「キャッシュされた再生を使用して再生速度を上げる」を参照してください。

時間単位

タイム スライダ(Time Slider)上に表示されている目盛りとその上の数字は、時間を表しています。再生レートを定義するには、設定(Settings)プリファレンス(ウィンドウ > 設定/プリファレンス > プリファレンス(Window > Settings/Preferences > Preferences))で目的の時間(Time)単位を選択します。Maya の既定では、毎秒 24 フレームのフレーム レート(映画フィルムの標準レート)で時間が計測されます。

注: 既定で、Maya は秒単位でアニメーションを再生します。アニメーションのキーベースの動作に影響を与えずに時間(Time)単位のタイプを変更できますが、アニメーションを開始する前に、時間(Time)単位を指定することをお勧めします。ただし、フレーム変数を使用するエクスプレッションは、時間(Time)設定を変更すると、正常に働かないことがあります。

現在のタイム フィールド

タイム スライダの右側にある入力フィールドには、現在の時間単位で表した現在の時間が表示されます。現在のタイムは、新しい値を入力することによって変更することができます。現在のタイムを変更すると、シーンがそのタイムに移動し、現在のタイム インジケータの値もそれに応じて更新されます。

オーディオ

タイム スライダ(Time Slider)の中央にあるオーディオ波形

タイム スライダ(Time Slider)を右クリックしてアニメーション コントロール メニューを開きます。ここで、オーディオ(Audio)ロールアウトを選択してオーディオ(Audio)メニューにアクセスし、Maya のオーディオ設定を管理することができます。

オーディオ ファイルを読み込むときに、タイム スライダ(Time Slider)に波形が表示されます。「オーディオをタイム スライダ上に表示する」を参照してください。