Relation コンストレイントを操作する

Relation コンストレイントは、Relations ペインと呼ばれるグラフィカル インタフェースを使用して、「点と点をつなぐ」ような方法で作成するコンストレイントです。

Relation コンストレイントの要素(オブジェクト)を Relations ペインに追加し、要素同士を「つなぐ」ことで方程式を作ります。これらの要素を結合すると、モデルに適用できる Relation コンストレイントが作成されます。

Relations ペイン A. Objects 領域

他のコンストレイントと異なり、Relation コンストレイントには、モデルに非常に特定なアクションを作成するためのビルディング ブロックとして使用できる数学演算子が付属しています。このビルディング ブロックはオペレータと呼ばれます。

Viewer ウィンドウに Relation コンストレイントをドラッグすると、Constraint Settings に Relations ペインが表示されます。Relations ペインは、リレーションを作成するための「描画ボード」です。

次の図を見れば、他のタイプのコンストレイントと比べて、Relation コンストレイントがオブジェクト間の関係をいかに細かく制御できるかがお分かりでしょう。この図は、Parent/Child コンストレイントが Relations ペインでどのように表示されるかを示しています。

Parent/Child コンストレイントと異なり、オブジェクトの回転だけをペアレント化できるので、ソース モデルが動いたとき、ターゲット モデルはソース モデルが回転した場合にのみ影響を受けます。Relation コンストレイントを作成すると、このように厳密な制御を行うことができます。

Relations ペイン A. Parent/Child コンストレイント B. 回転のみをペアレント化した例

以下の図のコンストレイントは、さらに複雑な Relation コンストレイントを示しています。SphereNURBS モデルの可視性をトリガするために、キーボードの Escape キーが使用されます。ペインの 2 番目のコンストレイントは、Cube モデルの動作に影響を与える SphereNURB モデルの可視性と回転を使用する複雑なリレーションを示しています。

複雑なリレーション A. キーボードが SphereNURBS の可視性をトリガ B. SphereNURBS の動きを使用して Cube をコンストレイン

次の図に示すようなより複雑なリレーションを使用するときは、オペレータ間の関係の作成を視覚化できるため、Relations ペインが役に立ちます。視覚化すると、複数のオペレータ、モデル、条件が関係する、コンストレイントの広範囲にわたる相互関係を簡単に作成し、変更できるようになります。