Retargeting プロパティ グループでは、Actor やキャラクタ ソースの特殊な設定を定義できます。Actor フォルダのオプションはアクターだけに適用されます。
Match Source
空間におけるモデルの歩幅や位置を、選択したソースに合わせます。
たとえば、大きいモデルは小さいモデルより歩行時に占める空間が大きくなります。Match Source をオンにしてモーションを調整し、2 つのモデルの間で歩幅や空間を同じにします。
Match Source をオンにすると、モデルのスケーリングのみが可能になります。モデルを移動、回転、またはスケールするには、Reference オブジェクトを定義します(「Reference」を参照)。
Match Source をオフにすると、モデルをシーン内の任意の場所へ移動、回転でき、選択したソースへのそのマッピングを保持します。
Action Space Compensation Mode
Action Space Compensation プロパティの動作方法を選択できます。既定では、Action Space Compensation Mode は Auto に設定されます。
| オプション | 機能 |
|---|---|
| Off | Action Space Compensation をオフにします。 |
| Auto | Action Space Compensation が自動的にアクション スペースを計算し、キャラクタとそのソースに適用します。 |
| User | Action Space Compensation の値を変更できます。この値を大きくすると歩行時のキャラクタの歩幅が長くなり、小さくすると歩幅が短くなります。 |
Action Space Compensation
キャラクタとそのソースの間のアクション スペースを計算して補正します。キャラクタの足と脚をソースの足の動きと共に動かしますが、スケールの差に基づいて足と脚の動きを調節します。Match Source がオンの場合、Action Space Compensation は 100%に設定されます。
Reach Hands、Reach Feet、Reach Chest では、ソースに合わせるため、Match Source をオンにする必要があります。
Mirror Animation
Mirror Animation をオンにすると、X 軸に沿ってキャラクタの位置をミラーリングできます。たとえば、このオプションをオンにして左腕のソース データを右腕に転送でき、その逆もできます。
ソースがコントロール リグの場合、Mirror Animation をオンにすると、モデルのスケルトンからコントロール リグにアニメーションをプロットするとき、モーションがミラーリングされます。
Reach
Character Settings ペイン A. Retargeting > Reach 設定
ほとんどすべての Reach T と Reach R の設定は、Character Controls ウィンドウからもアクセスできます。キャラクタのソースが Control Rig In に設定されている場合、その到達度は異なります。詳細については、Blend コントロールと Pull コントロールを参照してください。
到達度を制御するには、設定にあるスライダをドラッグするか、数値フィールドに値を入力します。スライダで到達度を調整する場合は、次を目安にすると良いでしょう。
- 100%の場合、キャラクタのボディ パーツはソースのボディ パーツに完全に到達します。
- 50%の場合、キャラクタのボディ パーツはソースのボディ パーツとキャラクタのオリジナル位置の中間を取ります。
- 0%の場合、モデルの指定したボディ パーツへの影響は、オプションをオフにしたときと同じになります。
Offsets
Retargeting > Offsets 設定
| 設定 | 機能 |
|---|---|
| Chest Offset／Hips Offset T | ヒップや胸に対してオフセットを正確に適用したり調整したりできます。胸をオフセットする場合、Reach Chest オプションを 0 以外にする必要があります。 |
| Hips Level Mode | Off に設定すると、Hips Level が無効になります。User に設定すると、Hips Level の値を変更し、手動でヒップのレベルを調整できます。Auto に設定すると、Hips Level は自動的に設定されます。既定では、Hips Level Mode は Auto に設定されます。 |
| Hips Level | Hips Level を使用すると、重心に対するヒップの高さを制御できます。Hips Level Mode メニューから User、Off、Auto の各オプションを選択できます。 |
| Feet Spacing Mode | Off に設定すると、Feet Spacing が無効になります。User に設定すると、手動で足の間隔を調整できます。Auto に設定すると、Feet Spacing は自動的に設定されます。既定では、Feet spacing Mode は Auto に設定されます。 |
| Feet Spacing | モデルの足の間隔をソースの足の間隔に対して調整します。 |
| Ankle Height Compensation Mode | Off に設定すると、Ankle Height Compensation が無効になります。User に設定すると、モデルの足とフロア(床面)との距離を手動で調整できます。既定では、Auto モードに設定され、足とフロアとの関係が適切に維持されます。 |
| Ankle Height Compensation | モデルと選択したソースのスケールが異なる場合、Ankle Height Compensation を使用して、モデルの足とフロアとの距離を調整します。モデルの足が大きい場合や、高さに関する特殊な要件がある場合も（ハイ ヒールやブーツを履いている場合など）、このオプションを調整する必要のある場合があります。 |
| Mass Center Compensation | 脚が動くときにキャラクタのヒップと足が早く落ちてしまうことを防ぐことで、脚の動きをスムーズにします。 |
アクター
Actor グループの設定はアクターの入力ソースに適用されます。詳細は、「Retargeting Actor プロパティ」を参照してください。