オブジェクトを代理オブジェクトにリンクする

オブジェクトまたは Biped を代理オブジェクトにリンクして、シミュレートされたアニメーションを追跡させることができます。

オブジェクトを代理オブジェクトにリンクするときは、3ds Max のリンク機能を使用します。また、群集システムには、オブジェクトの位置合わせと代理オブジェクトへのリンクを自動的に実行する機能があります。

Biped を代理オブジェクトと一緒に使用するには、Biped を代理オブジェクトにリンクするのではなく、それらを関係付けます。Biped と代理オブジェクトを関係付けておけば、Biped はシミュレーション時にモーション フロー ネットワークを使用してモーションを決定することができます。Biped の群集シミュレーションの設定方法については、Biped の群集を参照してください。

手順

オブジェクトを代理オブジェクトにリンクさせるには:

  1. 群集ヘルパーおよび代理オブジェクトを使用して、群集シミュレーションを設定します。群集ヘルパーを作成するを参照してください。
  2. 代理オブジェクトを追跡するオブジェクトをいくつか作成します。
    ヒント: 後続の手順で、各オブジェクトのローカル Y 軸を位置合わせして、対応する代理オブジェクトの前方向を指すようにします。このため、オブジェクトのローカル Y 軸は、できるだけ前方向に近い方向を指すようにしてください。このように設定するには、Y 軸が前方向を指すオブジェクトを 1 つ設定し、そのオブジェクトのクローンを作成するのが簡単です。
  3. 群集ヘルパーを 選択し、 [修正](Modify)パネルに移動します。
  4. [セットアップ](Setup)ロールアウト ([オブジェクト/代理オブジェクトの関係付け](Object/Delegate Associations))をクリックします。

    [オブジェクト/代理オブジェクトの関係付け](Object/Delegate Associations)ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [オブジェクト](Objects)リストの下の[追加](Add)をクリックして、代理オブジェクトにリンクさせるオブジェクトを追加します。
  6. [代理オブジェクト](Delegates)リストの下の[追加](Add)ボタンをクリックして、代理オブジェクトを追加します。その代理オブジェクトを前の手順で追加したオブジェクトとリンクします。

    [オブジェクト](Objects)リストの各オブジェクトが[代理オブジェクト](Delegates)リストの同じ位置で代理オブジェクトと関連付けられます。必要な場合は、エントリをハイライトし、[Shift]↑または[Shift]↓ボタン(2 つのリストの間にあります)を使用して、リストの順序を手動で変更します。

  7. [オブジェクトを代理オブジェクトに位置合わせ](Align Objects with Delegates)をクリックして、各オブジェクトを対応する代理オブジェクトに位置合わせします。

    [オブジェクト](Objects)リストのオブジェクトが移動および回転して、代理オブジェクトに位置合わせされます。各オブジェクトのローカル Y 軸は、代理オブジェクトの前方向を指しています。

  8. [オブジェクトを代理オブジェクトにリンク](Link Objects to Delegates)をクリックします。
  9. [OK]をクリックして終了します。

Biped を代理オブジェクトに関係付けるには:

  1. 群集ヘルパーおよび代理オブジェクトを使用して、群集シミュレーションを設定します。
  2. 複数の Biped (代理オブジェクトごとに 1 つずつ)を作成します。
  3. 群集ヘルパーを 選択し、 [修正](Modify)パネルに移動します。
  4. [セットアップ](Setup)ロールアウト ([Biped/代理オブジェクトの関係付け](Biped/Delegate Associations))をクリックします。

    [Biped を代理オブジェクトに関係付け](Associate Bipeds with Delegates)ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [Biped]リストの下の[追加](Add)をクリックして、リストに追加する Biped を選択します。
  6. [代理オブジェクト](Delegates)リストの下の[追加](Add)をクリックして、Biped を関係付ける代理オブジェクトを選択します。
  7. [Biped を使用して代理オブジェクトを設定](Set Delegates To Use Biped)をオンにします。

    各代理オブジェクトの[Biped を使用](Use Biped)オプションがオンになります。このオプションは、Biped の群集のシミュレーションを行うときに、必ずオンにする必要があります。

  8. [指定の関係を作成](Make Specified Associations)を選択して、ダイアログ ボックスに表示された対応する代理オブジェクトに各 Biped を関係付けます。または、[代理オブジェクトを直近の Biped に関係付け](Associate Delegates With Closest Biped)を選択して、各代理オブジェクトをシーン内で一番近い Biped に関係付けます。
  9. [関係付け](Associate)をクリックして関係付けを作成し、[閉じる](Close)をクリックします。

    通常のオブジェクトと異なり、Biped と代理オブジェクトの位置合わせはすぐには実行されません。シミュレーションが計算されるときに、各 Biped が対応する代理オブジェクトに位置合わせされます。

    注: Biped の群集シミュレーションを正しく計算するには、Biped が追跡するモーション フロー ネットワークが必要です。Biped の群集を参照してください。