スラブ、屋根スラブのエッジ スタイルでは、スラブ、屋根スラブのオブジェクトのエッジの外観をコントロールします。屋根スラブ エッジ スタイルを使用すると、軒の出の長さやエッジの方向と角度などの寸法を指定できます。エッジ スタイルには、鼻隠しや軒天井を指定することもできます。
スラブまたは屋根スラブ エッジ スタイルは、スラブまたは屋根スラブのエッジの外観を定義します。各スタイルは、鼻隠しと軒天井という任意の 2 つのコンポーネントから構成されます。
鼻隠しは、スラブまたは屋根スラブ エッジの外側の面に適用される形状です。軒天井は、エッジの軒の出の裏面に適用される形状です。
鼻隠しコンポーネントと軒天井コンポーネントは、形状がその後スラブまたは屋根スラブ エッジに沿って押し出されるコンポーネントの 2D ジオメトリを提供する輪郭を定義して作成できます。
鼻隠しコンポーネントは、スラブ エッジの方向(鉛直に切断または直角に切断)に従います。一方、軒天井コンポーネントは、常に水平に配置されます。 どちらのコンポーネントも、基準となる方向に対して正または負の角度があります。
エッジ コンポーネントの角度の正または負の方向は、XY 平面上での方向に関係なく常に同じです。 角度方向は、常にスラブまたは屋根スラブの勾配に従うため、たとえば、+30 度の軒天井と +30 度のスラブまたは屋根スラブは平行になります。同様に、+10 度(鉛直に切断)の鼻隠しと -10 度の軒天井は直角になります。 スラブまたは屋根スラブを鏡像化しても、すべてのコンポーネントの角度記号が維持されます。
鼻隠しの輪郭は、[自動調整]を選択したとき以外は、実際のサイズで作成されます。 スラブまたは屋根スラブ エッジが地面に対して傾斜している場合、エッジ長さはその傾斜と平行になり、地面と垂直にはなりません。[エッジの高さに合わせて自動調整]を選択すると、鼻隠しの輪郭が挿入点を中心に尺度設定され、Y 軸の一番下の点がスラブまたは屋根スラブ エッジの最下部に揃えられます。
軒天井の輪郭は、[自動調整]を選択したとき以外は、実際のサイズで作成されます。 軒天井の角度は、輪郭のローカルの X 軸を使用して、挿入点を中心に計測されます。
[軒の出の奥行きに合わせて自動調整]を選択すると、軒天井の輪郭が挿入点を中心に尺度設定され、この結果、X 軸の一番離れた点がスラブまたは屋根スラブの基準線または外周線から地面に対して垂直な線に揃えられます。自動調整による尺度設定は、スラブの基準線寸法からの水平オフセットによって調整されます。
通常、同じスタイルを使用する鼻隠しまたは軒天井の外観は、図面全体で一致させる必要があります。そのようにするには、それぞれのスラブまたは屋根スラブ エッジ スタイルで次のプロパティを指定します。
表示プロパティを持つスラブ エッジ コンポーネントには、スラブ厚さの寸法、鼻隠しと軒天井、垂直オフセットと水平オフセット、線図、切断面、破断線、3D シェーディング要素、基準線、スラブ、回転中心が含まれます。鼻隠しと軒天井の表示プロパティもスラブまたは屋根スラブ スタイルによってコントロールされますが、これらのコンポーネントのジオメトリはスラブまたは屋根スラブ エッジ スタイルによってコントロールされます。
屋根スラブ エッジには、マテリアルを割り当てることができます。これらのマテリアルは、その後、ワイヤフレーム ビューやレンダリング ビューに表示されます。 マテリアルには、鼻隠しや軒天井など、屋根スラブ エッジの個々のコンポーネントに固有の設定があります。
2D のワイヤフレーム ビューとレンダリング ビューでスラブ エッジを表示
AutoCAD Architecture 2025 ツールセット には、一般的なデザインに使用される定義済みのマテリアルが用意されています。定義済みのマテリアルには、スラブとスラブ エッジの設定が含まれています。これらの設定は、そのまま使用することもできれば、特別なデザインに合わせて修正することもできます。 また、マテリアルを新規に作成することもできます。
スタイルの作成、読み込み、書き出し、または編集を行うには、スタイル マネージャを使用します。スタイル マネージャは、複数の図面やテンプレートに含まれているスタイルを一元的に処理できるユーティリティです。