概要 - 屋根

屋根は、複数面の屋根サーフェス全体をモデリングするために使用できる AEC オブジェクトです。屋根は他のオブジェクトとは独立して作成することができます。また、ポリラインや閉じた壁のセットによって定義される形状に屋根を配置することもできます。屋根を作成したら、その全体の寸法と勾配を変更したり、エッジや面を個別に編集することができます。屋根をカスタマイズする際の柔軟性として、屋根を独立した屋根スラブの集まりに変換することができます。

屋根スラブ

屋根スラブは、屋根の 1 つの面を表します。 屋根スラブ オブジェクトも、各屋根スラブが分離された図形であり、他の図形とは直接のつながりを持たないと言う点で、屋根オブジェクトとは異なります。屋根サーフェス全体をモデル化するために複数の屋根スラブを使用すると、屋根を編集する際の柔軟性が高まりますが、組み合わされた屋根のトポロジ(3D ジオメトリ)は、自動的に計算されません 。このような理由から、複雑な屋根をデザインするときは、最初に屋根オブジェクトを使用することをお勧めします。次に、デザインがおおむね完了し、エッジなどの細部をカスタマイズするために高い柔軟性が必要な場合に、屋根を独立した屋根スラブに変換することができます。

屋根スラブは、動的には相互に調整することはありませんが、屋根ジオメトリを詳細にわたりコントロールすることができます。 たとえば、屋根スラブを個別にトリム、延長したり、他の屋根スラブとマイター接続することができます。屋根スラブに開口を切り取ったり、マス要素との和や差を求めたり、鼻隠しや軒天井の詳細な輪郭を任意の角度と方向でエッジに適用することもできます。 また、屋根スラブはスタイルに基づいているため、デザインの変更をグローバルに適用することができます。

屋根のマテリアル

屋根には、マテリアルを割り当てることができます。 マテリアルは、ワイヤフレーム ビューと作業シェード ビューで表示されるか、またはレンダリングされた場合に表示されます。 マテリアルには、屋根の物理コンポーネント(スラブなど)に固有の設定があります。

2D のワイヤフレーム ビューとレンダリング ビューで屋根を表示

AutoCAD Architecture 2025 ツールセット には、一般的なデザインに使用される定義済みのマテリアルが用意されています。これらのマテリアルには、屋根コンポーネントの設定が含まれています。 定義済みマテリアルはそのまま使用することもできれば、特別なデザインに合わせて修正することもできます。 ユーザ独自のマテリアルを作成することもできます。 ソフトウェアに付いているオブジェクト スタイルには、適切なマテリアルがすでに割り当てられています。