あらゆる図面ファイルを外部参照として現在の図面(ホスト図面とも言います)にアタッチすることができます。アタッチされた外部参照は、指定された図面ファイルのモデル空間へのリンクです。参照図面に加えられた変更は、外部参照が再ロードされると、ホスト図面に自動的に反映されます。参照図面を含む図面を開くと、以前にロード解除されていない限り、すべての外部参照が再ロードされます。参照管理ユーティリティから外部参照を再ロードすることもできます。
図面ファイルをアタッチすると、その図面の画層と画層のプロパティが現在の図面に追加されます。各画層名の前には外部参照の名前が追加されます。外部参照の名前は、参照図面ファイル名とは異なることがあります。
外部参照の画層の表示/非表示、色、線種などのプロパティを変更または優先設定したり、外部参照が再ロードされたときにそれらの変更をどのように処理するかを定義することができます。
ホスト図面での外部参照画層の動作を希望どおりに設定するには、システム変数 VISRETAIN と VISRETAINMODE を使用します。
システム変数 XREFOVERRIDE は、図面にアタッチされたすべての外部参照に含まれるオブジェクトの表示および印刷に影響します。
値が VISRETAIN=1 の AutoCAD 2019 for Mac より前のリリースで作成された図面を開いた場合、システム変数 VISRETAINMODE は無視されます。外部参照が再ロードされたとき、外部参照画層のプロパティに加えた変更は、現在の図面で更新されません。この動作により、AutoCAD for Mac より前のリリースで作成された図面を開いた場合、常に AutoCAD for Mac 2019 と以前の AutoCAD リリースとの間の視覚的忠実性が維持され、動作に変化はありません。VISRETAINMODE の値による変化を確認するには、AutoCAD 2019 for Mac 内の外部参照図面をアタッチ解除して再アタッチする必要があります。