このセクションでは、パーツ ビルダを使用して、パイプ ネットワークのコンテンツを作成するための手順、図、およびヒントを示します。
Autodesk Civil 3D では、コンテンツを使用して、パイプ、マンホール、排水ます、集排水口など、実際のパイプ ネットワーク パーツを表現します。パイプ シェイプは、パイプのシェイプに応じて、円形パイプ、卵形パイプ、楕円形パイプ、長方形パイプといったパーツ ファミリのカテゴリに分類されます。マンホール、排水ます、集排水口などの構造物シェイプは、シェイプの特性に応じて、一般構造物、流入出構造物(集排水口)、ます構造物(排水ます)といったカテゴリ(パーツ ファミリ)に分類されます。パーツ ビルダでは、個別のパーツだけでなく、パーツ ファミリも作成したり、変更することができます。
パイプ ネットワーク パーツを作成する場合、そのパーツのフィーチャとそれらの関連付けを定義します。各パイプ ネットワーク パーツは、一意のパーツ ファミリを表します。パイプまたは構造物カタログ階層を解析して、パーツ ファミリの最適な追加先を決定する必要があります。また、作成するパーツ サイズ間の関係に注意することも重要です。モデル内に定義するフィーチャによって、作成する必要のあるパーツ サイズが決定されます。作成するパーツ全体を見て、基本シェイプに分割する方法を決定し、各シェイプ間の関係を決定する必要があります。
パーツ ビルダでパーツを作成するには、以下に示すタスクを順番どおりに実行します。
単一のパイプ ネットワーク パーツを作成するには、パラメトリック作成環境で作業します。この環境で作業しているとき、図面には 1 つのパーツだけが存在します。個々の図面をパーツ カタログに関連付けることによって、パーツのライブラリを作成します。パーツのタイプとサブタイプを指定して、基本的なパーツ動作を定義します。詳細は、「概要 - パーツ ビルダでのパーツ環境設定」を参照してください。
この段階では、2D パイプ パーツまたは 3D 構造物パーツのモデルを作成し、それらを使用してパーツの 2D ビューを生成します。パーツは、それを定義するために組み合わされたフィーチャから作成します。モデルは、そのフィーチャのサイズ、シェイプ、および位置に基づいて定義されます。パーツのフィーチャのフィット方法を制限できます。パーツ モデルのサイズとシェイプを適切に概念化するには、パーツの作成方法を決定する寸法、条件、変更子を定義します。詳細は、「概要 - パーツ ビルダでパーツをモデリングする」、「概要 - パーツ ビルダでの寸法」、「概要 - パーツ ビルダでの条件」、「概要 - パーツ ビルダで変更子を使用する」を参照してください。
モデルが完成したら、そのモデルのスナップショットを作成することによってプレビュー イメージを生成します。また、パーツを図面に配置するための配置位置を指定します。詳細は、「パーツ ビルダでパーツのプレビュー イメージを生成するには」および「パーツ ビルダでパーツの挿入位置を定義するには」を参照してください。
モデルが完成したら、パーツを検証および保存する必要があります。検証によって、モデルがチェックされ、パーツのエラーが検出されます。パーツを正常に保存して図面に追加するには、すべてのエラーを訂正する必要があります。詳細は、「パーツ ビルダでパーツを検証して保存するには」を参照してください。
パラメトリック モデリング設計、概念、およびテクニックに詳しいユーザであれば、パーツ ビルダの多彩な機能のすべてを快適に利用できます。パラメトリック モデリングの経験がほとんどまたはまったくないユーザであっても、パーツ ビルダの基本機能(既存パーツ ファミリのパーツ サイズの追加または変更など)を簡単に使用できます。これら機能の詳細は、「パイプ ネットワーク パーツ ファミリのサイズを編集するには」を参照してください。
パーツ ビルダを使用する前に、次の点を理解する必要があります。
詳細は、『Autodesk Civil 3D ベスト プラクティス集』の「パイプ ネットワーク」の章を参照してください。