拘束を適用する

溶接スチール ハンガーは壁にボルトで固定されていますが、その壁はこの CAD モデルやシミュレーション モデルに含まれていません。ハンガーを壁にボルト締結する 2 つの穴のサーフェスを完全に固定してください。さらに、アングル金具の底面外側のコーナーに、X 方向への並進に対抗する拘束を設けてください。この 2 つ目の拘束が壁による支持の働きをします。これにより、荷重適用時にコーナーが –X 方向にずれることを防ぎます。

ヒント: 固定拘束と適用荷重の場所、および荷重と支持の反作用の方向により、アングル金具を回転させるモーメントが発生します。取り付け穴と底面コーナーの拘束で形成される対の反作用が、このモーメントに対抗します。
  1. [Autodesk Nastran][設定][拘束]の順にクリックします。

    • 拘束の既定タイプは、構造および完全固定です。すべての自由度(DOF)が拘束されています。この設定がこのハンガー取り付け穴に適しています。

      モデル キャンバスで、取り付け穴の内部サーフェスをそれぞれクリックして選択します。

      選択された 2 つの面が、[拘束]ダイアログ ボックス内の[選択したエンティティ]リストに表示されます。

  2. [拘束]ダイアログ ボックスの左下隅の近くの[新規作成]ボタンをクリックして 2 つの目の拘束を追加します。

    図 2 – 2.e を参考にして、この手順と以降の 5 つの手順を実行します。

    図 2 – 2.e
    1. ViewCube の左下隅の近くをクリックし、モデルのビューポイントを変更します。これが、ViewCube の正面、左側面、底面で形成されるコーナーです。カーソルがコーナーのクリック可能範囲に入ると、ViewCube のコーナーが青に変わります。変更後のモデル ビューポイントで拘束対象のコーナー エッジがはっきりと表示されています。
    2. ダイアログ ボックスの[自由度]セクションの[自由]ボタンをクリックします。このボタンを押すと、個別の DOF チェックボックスがすべてオフになります。
    3. X 方向への並進のみが拘束されるように指定するために、Tx のチェックボックスにチェックを入れます。
    4. モデル キャンバスで、アングル金具の底面外側のコーナーを選択します。
      ヒント: モデル上の拘束と荷重の表示を改善するには、[表示オプション] [密度]コントロールを少し右にスライドすることをお勧めします。
    5. [OK]をクリックして 2 番目の拘束を確定し、[拘束]ダイアログ ボックスを終了します。
  3. 拘束が正しく適用できたか確認するために、ブラウザとモデルが次の図のようになっているか比較します。

  4. カーソルを近くに置くと ViewCube 上に表示される[ホーム]アイコンをクリックして、既定のアイソメ ビューに戻します。

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