工具軸リミット ページでは、マシンの角度リミットを制御します。これにより、多軸ツールパスの加工中の工具配置角度を制限します。
このページには、以下のオプションが表示されます。
モード - いずれかの角度リミットが満たされた場合の、ツールパスの動作を定義します。 これらのオプションの効果については、工具軸リミットを使用したツールパスの制限方法 を参照してください。
マシン使用 - 工具軸リミットを手動計算する場合、このオプションを選択解除します。このオプションは、既定ではオンになっています。
方向 - リストからオプションを選択し、工具軸の参照フレームを定義します。
作業平面- 角度リミットの測定元になる作業平面を定義します。既定で、アクティブ作業平面が使用されます。作業平面が未選択の場合、グローバル座標系が使用されます。これらのオプションの効果は、クランプ作業平面を使用したツールパス制限の指定方法 を参照してください。 このオプションは、方向 から 手動 を選択した場合にのみ有効になります。
角度リミット- マシンの角度のリミットを定義します。
アジマス角度- XY 平面で、マシンの角度リミットを定義します。0 は X 軸沿い、90
は Y 軸沿いとなります。
エレべーション角度 - XY 平面上で、マシンの角度リミットを定義します。0 は XY 平面、90
は Z 軸沿いとなります。
A 軸リミット - マシンの第 1 回転軸にリミットを適用します。最小、および、最大 値を入力し、リミットを定義します。
B 軸リミット - マシンの第 2 回転軸にリミットを適用します。最小、および、最大 値を入力し、リミットを定義します。
A 軸リミット、および、B 軸リミット項目は、マシンの回転軸アドレスに基づいて指定されます。例えば、マシンに A、および、C 回転軸がある場合、ダイアログには A 軸リミット と C 軸リミット と表示されます。回転軸は直交でなければなりません。これらのオプションは、方向 から 回転軸設定 を選択した場合のみ有効になります。
ダンピング角度 - ダンピング(減速)の開始箇所で、リミットから離れる角度を入力します。この角度以上に軸がリミットから離れている場合、軸は変更されません。逆に、この角度よりも近い場合、当該リミットから徐々に離れていきます。この場合、軸がリミット方向に高速移動すると、リミットからこの角度への進入時に、徐々に減速し始めます。軸速度の急変更よってパーツに傷が付くような場合に、ダンピング角度の使用は有用です。これにより、傷を防ぐことができます。
平面に投影 - この機能は、エレべーション角度を 0 に設定した場合と同様に作用します。エレベーション角度は固定されているため、通常ではこの機能により、4 軸ツールパスが作成されます。回転軸設定に使用されている作業平面の Z が、マシンの回転軸にアラインされていない場合、5 軸ツールパスが作成されることがあります。
リミット表示 - 加工可能領域のグラフィックを表示します。
たとえば、次のように使用されます。
球の部分 (または球状の上部が付いた円錐) はアクティブな作業平面の原点を中心にして配置されます。アクティブな作業平面が存在しない場合は、グローバル座標系の原点に配置されます。原点は小さな球によって表されます。この図は任意のサイズで表示されています。拡大および縮小して表示を更新すると、図のサイズが変更されます。これは、倍率に関係なく表示されるようにするためです。
透明度(%) -リミット表示 の選択時に、画面上に工具軸リミットを表示する透明度の割合を入力します。
詳細については、工具軸リミットを使用したツールパスの制限方法、クランプ作業平面を使用したツールパス制限の指定方法、多軸マシンリミットの定義方法 を参照してください。