静的応力スタディ

静的応力解析は、最も一般的な有限要素解析のタイプの 1 つです。コンポーネントまたはアセンブリは、荷重条件の範囲と、結果として得られる応力、ひずみ、および変形の解析結果を受けて、設計に破損が生じる可能性を特定します。

線形静的応力解析では、次の点を前提としています。

線形静的応力解析の前提条件

静的応力解析を有効なものとするためには、次の条件が成り立つ必要があります。

注: 過渡効果や慣性効果を考慮するために、適用される静的荷重を大きめに設定することもできます。ただし、荷重をどのくらい増やすかは仮定に基づいて決める必要があります。したがって、結果の精度は荷重操作の仮定に左右されます。実際に慣性効果に基づいて解析を行う場合は、イベント シミュレーション解析を実行する必要があります。
重要: 互いにスライドや分離が自由に行えるパーツ同士の表面接触は、非線形効果ですが、静的応力解析にはそうしたタイプの表面接触を含めることができます。このような場合、解析は反復的になります。ソルバーは、モデルが均衡状態になるまで複数の計算を実行し、それぞれ異なる接触結果が得られます。

静的応力解析の例

次の一覧に、静的応力解析が適していると考えられる例をいくつか示します(前述の条件が満たされている場合)。

ジェネレーティブ デザインの結果に対する静的応力解析

ジェネレーティブ デザインの結果に対して静的応力解析を実行する場合は、Ansys セットアップにスタディをエクスポートするか、Ansys Mechanical または Ansys Discovery に直接エクスポートして、さらに解析を行うことができます。