アクティビティ 2: モデリング拘束を定義する

このアクティビティでは、モデリング拘束を定義して、シェイプ最適化デザインが特定のデザイン上の期待を満たしていることを確認します。

オブジェクトをつかむために、グリッパー アームが他の 1 つまたは複数のアームとともにロボットによって使用されます。新しいアーム デザインでは、同じ重量を持ち上げて移動することができる必要があります。アームは 2 つのピンで固定されており、シミュレーションではこの拘束を考慮する必要があります。アームのこれらの 2 つの領域(ピンのボルト穴とアームのグリップ面)は、新しいデザインにおいて保持する必要があります。さらに、新しいデザインでは、元のデザインと同様に厚さを対称にする必要があります。

このアクティビティの内容

拘束適用前後のモデル

モデリング拘束を適用する前のグリッパー アーム(左)、モデリング拘束を適用した後(右)

前提条件

手順

  1. 各ボルト穴の内側のサーフェスにピン拘束を適用します([径方向][軸方向])。

    1. 構造拘束のアイコン ([シミュレーション]作業スペース > [設定]タブ > [拘束]パネル > [構造拘束])をクリックして、[構造拘束]ダイアログを開きます。
    2. [タイプ]ピン拘束のアイコン [ピン]に設定します。
    3. 2 つのボルト穴それぞれの内側のサーフェスを、2 つのターゲット面として選択します。
    4. ピン拘束のアイコン [径方向]ピン拘束のアイコン [軸方向]が選択されていることを確認します。

      ピン拘束
    5. [OK]をクリックしてコマンドを確定し、[構造拘束]ダイアログを閉じます。
  2. グリップ サーフェスに対して、法線方向に 500 N を適用します。オブジェクトをつかむために、グリッパー アームがロボットによって使用されます。生成した形状は、グリップ サーフェスに対する圧縮荷重を処理する必要があります。

    荷重面を選択

    1. 構造荷重のアイコン ([シミュレーション]作業スペース > [設定]タブ > [荷重]パネル > [構造荷重])をクリックして、[構造荷重]ダイアログを開きます。
    2. [構造荷重]ダイアログで、[タイプ]力のアイコン [力]に、[方向タイプ]法線方向のアイコン [法線]に設定します。
    3. グリップ サーフェスをクリックして、ターゲット面として選択します。
    4. 500 N の荷重を入力します。
    5. 荷重が圧縮して(サーフェスに向かって)作用していることを確認し、[OK]をクリックします。

      圧縮荷重
  3. 大きいボルト穴の周囲に 8 mm の材料、小さいボルト穴の周囲に 5.5 mm の材料を保持し、ピンが予期したとおりに機能できるようにします。グリッパー アームは 2 つのピンで固定されます。

    1. 領域を保持のアイコン ([シミュレーション]作業スペース > [設定]タブ > [シェイプ最適化]パネル > [領域を保持])をクリックして、[領域を保持]ダイアログを開きます。
    2. モデルを開いた後にモデルのビューポイントを変更した場合は、ViewCube の上にある ViewCube ホームのアイコン [ホーム]ビューをクリックして、既定のアイソメ ビューを復元します。
    3. 大きいボルト穴の内側のサーフェスをクリックして、図心の位置の面として選択します。

      大きい穴のサーフェス
    4. [半径]8 mm に調整します。

      大きい穴の保持
    5. [OK]をクリックしてコマンドを確定し、[領域を保持]ダイアログを閉じます。
    6. 小さいボルト穴に手順 a から e を繰り返し、半径を 5.5 mm に調整します。

      領域を保持
  4. 厚さを使用して対称面を作成し、最適化された形状で元のグリッパー アーム デザインと同様に厚さが対称になるようにします。

    1. 対称面のアイコン ([シミュレーション]作業スペース > [設定]タブ > [シェイプ最適化]パネル > [対称面])をクリックして、[対称面]ダイアログを開きます。
    2. グリッパー アームの上部サーフェスを選択します。
    3. [OK]をクリックしてコマンドを確定し、[対称面]ダイアログを閉じます。

      対称面

アクティビティ 2 のサマリー

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