Fusion Manage では、権限を使用して、個別のワークスペースに基づくサイト データへのユーザ アクセスをコントロールします。ワークスペース データにアクセスするには、認証済みのアカウントがすべてのユーザ必要ですが、ユーザがアクセスできるデータ、およびデータへのアクセス方法は、アカウントに関連付けられた権限によって決定します。
この権限ベースのアクセス制御により、サイトのさまざまなユーザごとに Fusion Manage の機能をカスタマイズすることができます。たとえば、プロジェクト コスト算出ワークスペースの場合は、組織内のプロジェクト コスト算出ロールを持つユーザだけがコスト算出データにアクセスし、コスト算出タスクを実行します。その他すべてのユーザがこのワークスペースにアクセスできないようにするには、プロジェクト コスト算出ユーザにのみ必要な権限を付与します。または、どのユーザにもコスト算出データを表示できるようにするが、編集は行えないようにするには、すべてのユーザに読み取りアクセス権を付与し、プロジェクト コスト算出タスクを実行するユーザにのみ読み取り/書き込みアクセス権を付与します。
Fusion Manage の権限管理システムでは、社員や組織のメンバーに課されたさまざまな職務を反映するように、ユーザ アクセスをコントロールすることができます。システムの中核的な要素(ユーザ、グループ、ロール)を使用すると、各自の職務に応じて異なる権限のコレクションを作成し、コレクションをユーザに適宜関連付けることができます。
以降で、これらのコア要素と、コア要素をどのように組み合わせて使用するかを視覚的に表現し、これらの要素についての説明と例を示します。

Fusion Manage の権限とは、データの表示、追加、編集、削除など、ユーザが実行できるアクションのことです。ワークスペースの権限とは、ワークスペースのアイテムを管理するための機能を指します。特別な権限とは、インポートの実行やレポートの共有など、グローバルな機能を指します。これらの権限はサイトで事前に設定されており、機能分野に基づいて分類されています。たとえば、関係カテゴリには、関係を追加、関係を削除、関係を編集、および関係を表示の権限があります。事前定義された権限の一覧については、「ワークスペースの権限」を参照してください。
Fusion Manage には、ワークフローの権限もあります。これらの権限は、ワークフローのアクション(遷移と呼ばれます)を実行できるユーザを制限します。ワークフローの権限をユーザに付与する方法は、ワークスペースの権限と同じです。ただし、ワークフローの権限は自身で定義し、ニーズに応じて 1 つまたは複数の遷移に対して割り当てらる点が、ワークスペースの権限とは異なります。ワークフローの権限については、「ワークフローの権限」を参照してください。
ロールとは、ワークスペースで有効にする機能に基づき、特定のワークスペースに対して定義する権限のコレクションのことです。ロールには、ワークスペースの権限とワークフローの権限の両方を含めることができます。
顧客の詳細と購読情報を格納する顧客ワークスペースを例に説明します。ワークスペース内のこれら 2 つの機能を反映するために、2 つのロールを設定します。顧客の詳細ロールには、顧客の詳細の表示、追加、削除などの権限が含まれます。顧客の購読ロールには、ワークスペース内の顧客を別のワークスペースに保存された購買済みの購読アイテムにリンクする権限が含まれます。
グループは、1 つまたは複数の割り当てられた権限ロールで構成されます。さらに、1 つまたは複数の権限のコレクションで構成されます。企業や組織の部課を反映するグループを作成し、分かりやすい方法で、ユーザをグループに割り当てることができます。
グループには、たとえば顧客登録などがあります。このグループには、顧客の詳細ロールや住所の詳細ロールが割り当てられています。住所の詳細には、顧客の詳細と同様の権限がありますが、この権限は住所データを含む別のワークスペース(住所)に適用されます。このようにロールを顧客登録グループに割り当てると、1 回の手順を実行するだけで、顧客の詳細と住所の詳細の職務をユーザに関連付けることができます。また、顧客による購買グループも同様です。このグループには、顧客の購読ロールが割り当てられています。
ユーザとは、Fusion Manage サイトにサイン インするためのアカウントを持つ個々のユーザを指します。ロールで構成される 1 つまたは複数のグループにユーザを追加すると、わずか数ステップの手順を実行するだけで、各自の職務を反映するユーザ権限を付与することができます。
ユーザには、たとえば営業担当者などがあります。営業担当者は、顧客登録と購読の管理や案件の管理などの責務を担っています。このユーザ権限を、各自の職務に応じて付与するには、顧客の購買グループ、顧客登録グループ、および案件管理グループにユーザを追加します。案件管理グループには、営業案件の詳細ロールが割り当てられます。このロールは、ユーザが営業案件ワークスペースのデータにアクセスし、管理するために必要な権限で構成されています。

Fusion Manage ユーザ ライセンスは、ライセンスの種類に基づいて管理し、効果的に割り当てることができます。ライセンスの種類には、参加者とプロフェッショナルの 2 つがあります。サイトへのアクセス権を持つユーザには、いずれかのライセンスを割り当てる必要があります。すべてのユーザ ライセンスを割り当ててしまうと、それ以上のユーザは追加できません。
参加者
ユーザは、権限の設定に基づいてワークスペースにアクセスできますが、そのアクセスは表示専用機能に自動的に制限されます。
プロフェッショナル
ユーザの権限に対して、追加の制限は設けられません。