フレーム解析調査を実施する際に、より効率的に解析できるように、モデルの一部をカスタマイズすることができます。
フレーム アセンブリを解析するときは、シミュレーションに含めたくない梁、カスタム ノード、および境界条件を除外することができます。目的のオブジェクトをシミュレーションから除外するには、右クリック メニューで[省略]を選択します。
[材料プロパティ]は、シミュレーション用の各梁に構造上の特性を定義するものです。各シミュレーションでは、任意の梁に異なる材料を指定できます。
個々の梁の既定の材料は、[梁材料]ダイアログ ボックスで変更できます。
スタイルと規格
Inventor の材料は、[スタイルおよび規格エディタ]で管理します。材料は既存のものを修正したり、新しいものを作成したりできます。材料を作成または変更するときには、正確な材料の特性を割り当てるように注意してください。
フレーム解析ブラウザ
フレーム解析ブラウザ内には、材料フォルダがあり、他の材料をオーバーライドするすべての材料のリストが表示されます。たとえば、Copper コンポーネントがあり、Copper を Steel でオーバーライドする場合、Steel 専用のノードができます。Steel ノードには、その材料を使用する各梁のノードが含まれています。
梁プロパティはフレーム ジェネレータのアセンブリ データに基づきますが、シミュレーション用にカスタマイズすることができます。
ブラウザで梁を選択して右クリックし、[梁プロパティ]を選択します。または、リボンの[梁]パネルで[プロパティ]をクリックします。
フレーム解析ブラウザ
フレーム解析ブラウザ内には、断面フォルダがあり、他の断面をオーバーライドするすべての断面のリストが表示されます。
構造的な拘束は、モデルの変位を制限します。
すべての拘束で、ヘッズ アップ表示とグリップが使用できるため、入力を簡単に定義できます。ダイアログ ボックスではより複雑な設定が使用可能です。
フレーム解析の構造上の拘束には次のようなものがあります。
固定 |
すべての自由度を排除します。 |
[ピンで固定] | 指定されたノードで変位自由度を排除します。 |
[浮動] |
構造のノードで特定の方向の変位自由度を排除します。 |
反力の情報を表示するには、シミュレーションを実行し、フレーム解析ブラウザで拘束を右クリックして[反力]を選択します。
構造荷重は、操作中に梁またはノードに加わる力です。このような荷重は、コンポーネント内で応力、変形、および変位の要因となります。
製品設計では、通常および過剰な操作状態で製品がどのように反応するかを把握することが重要です。荷重に対して製品がどのように反応するかを判断する方法を理解し、適切な安全率を設定します。設計の重要な要素には、応力の大きさ、発生頻度、分布、および性質(静的と動的のいずれか)などがあります。荷重に対する製品の反応を可視化できれば、よりよい設計が可能になります。
構造上の荷重のタイプには次のようなものがあります。
ノードを追加することによって梁モデルをカスタマイズしたり、リリースやリジッド リンクを定義することができます。
選択した梁にノードを追加できます。
指定した自由度のリリースを選択した構造に割り当てます。
フレーム構造内で親ノードと 1 つまたは複数の子ノードの間のリジッド リンクを定義します。