［派生アセンブリ］ダイアログ ボックス

アセンブリを基準パーツとして使用し、新しい派生パーツを作成できます。パーツやサブアセンブリをさまざまに組み合わせて選択して、単一のアセンブリから複数の派生パーツを作成できます。派生パーツには、コンポーネントを複数のソリッド ボディとして含めることができます。派生パーツは、派生元のアセンブリ内で代替詳細レベルとして使用できます。これにより、上位レベルのアセンブリでメモリの消費量が抑えられます。 派生パーツは、元のパーツとは違う尺度に設定したり、基準アセンブリの元の作業平面を使用してミラー化したりできます。派生ジオメトリは、基準と同じ位置と向きで作成されます。 タブは互いに独立しているため、あるタブの選択内容が他のタブの選択内容に影響を与えることはありません。

アクセス:

リボン: [管理]タブ [挿入]パネル [派生]

[ボディ]タブ

スタイルを派生: 次のコマンドを表示し、作成されるボディの外形とタイプを指定できます。

	平面間のシームなしで単一のソリッド ボディ パーツを作成します。面と面の間のシームを合成する際に、面は単一色であるとみなされます。これが既定の選択です。
	平面間のシームを残して単一のソリッド ボディ パーツを作成します。平面の個々のコンポーネントの色は保持されます。
	選択したコンポーネントを個別のソリッド ボディとして保持する、マルチボディ パーツを作成します。たとえば、5 個のパーツを含むアセンブリによって 5 個のソリッド ボディを含むパーツが作成されます。
	単一サーフェス コンポジット フィーチャを作成します。コンポジットは平面間のシームを保持するとともに、パーツの色を一意に保ちます。ディスクに作成されるファイルのサイズは最も小さくなります。

ステータス: 次のコマンドを表示し、選択した複数のオブジェクトのステータスを同時に変更できるようになります。

	選択されたコンポーネントを派生パーツに包含します。この記号が、階層の最上位またはサブアセンブリの階層に表示されているときは、アセンブリとサブアセンブリへの追加は更新時に派生パーツに反映されます。
	選択されたコンポーネントを派生パーツから除外します。この記号が表示されているコンポーネントは、アセンブリ内で派生パーツが更新されるときに無視されます(このジオメトリへの変更内容は派生パーツに反映されません)。 非表示のコンポーネントは[除外]と表示され、変更できません。非表示コンポーネントの従属コンポーエントは、リストされません。
	選択されたコンポーネントを派生パーツから除去します。この記号がサブアセンブリの階層に表示されているときは、サブアセンブリへの追加は更新時に派生パーツから除去されます。除去されるコンポーネントが、包含されるパーツと交差している場合、派生パーツ内に空洞ができます。
	派生パーツの選択されたコンポーネントを、境界領域として表します。境界領域は、コンポーネントの及ぶ範囲によって決まります(ボディは境界領域の形状から作成されます)。コンポーネントを代替名として表し、メモリの消費量を減らす場合は、境界領域を使用します。 派生コンポーネントでは、境界領域にフィーチャを追加できます。境界領域は、変更が行われると更新されます。コンポーネントを移動したり、元のコンポーネントを変更する場合も、境界領域は更新されます。
	選択されたコンポーネントを派生パーツと交差させます。少なくとも 1 つのコンポーネントのステータスが包含であることが必要です。このコンポーネントが派生パーツと交差しない場合、結果は非ソリッドになります。

記号: 派生パーツに包含するか、派生パーツから除外するよう選択されたジオメトリのステータスを制御します。選択肢:

• 各オブジェクトの横にあるアイコンをクリックして、状態を順番に選択します。
• または複数のオブジェクトを選択して、ダイアログ ボックスの上部で状態を示すシンボルをクリックします。前述の状態コマンド ボタンに対応するシンボル以外にも、次の記号があります。

選択された項目に、包含されるコンポーネントと除外されるコンポーネントが混在していることを示します。 この混合記号が、アセンブリの最上位にある場合、複数のステータスのコンポーネントが含まれていることを示します。この記号が階層の最上位に表示されているときは、ブラウザでこのコンポーネントのすぐ下に追加されるコンポーネントは更新時に無視されます。

基準から選択

基準アセンブリ ウィンドウにフォーカスを切り替えることにより、選択コマンドを使用し、[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスを開いたままにしておけるようにします。

選択内容の受け入れ

アセンブリ環境で行った選択内容を[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスに取り込んで、パーツ環境に戻り、ダイアログ ボックスのツリー コントロールで選択内容をハイライト表示します。

パーツをすべて選択: ツリーで親モードを選択したときに右クリック メニューからこのオプションを選択すると、サブアセンブリのすべてのパーツをすばやく選択できます。

[その他]タブ

派生アセンブリに含めるスケッチ、コンポーネント作業フィーチャ、パラメータ、iMate、およびサーフェス(パーツ用)も指定します。

最上位アセンブリの iMate だけが派生され、派生コンポーネントで編集できます。iMate 交差コンポーネントの 1 つが境界領域の場合は、新しいボディとなり、面は利用できません。iMate は使用できますが、編集できません。

注: パーツ モデル内のパラメータをエクスポートできるようにするには、パラメータにマークを付けます。アセンブリ内のパーツを開き、 [管理]タブ [パラメータ]パネル [パラメータ] の順にクリックします。[パラメータ]ダイアログ ボックスで、チェック ボックスをオンにすると、そのパラメータはカスタム パラメータとしてプロパティに含まれます。カスタム プロパティは派生パーツにエクスポートできます。

派生可能	派生不可能
共有または未使用の 2D または 3D のスケッチ	フィーチャによって使用されている非共有スケッチ
表示可能な非構築の作業ジオメトリ	非表示のスケッチまたは作業ジオメトリ
最上位アセンブリ iMates	下位レベルのアセンブリ内の iMate
表示可能なサーフェス	表示不可能なサーフェス

既定の状態は[除外]です。各オブジェクト タイプについては、最上位のノードをクリックすると下位の子ノードのステータスが自動的に調整されます。

ステータス: 次のコマンドを使用して、選択した複数のオブジェクトのステータスを同時に変更できます。

	選択されたジオメトリまたはパラメータを含めます。更新時に、この記号が階層の最上位またはサブアセンブリの階層に表示されているときは、アセンブリとサブアセンブリへの追加は派生パーツに反映されます。
	選択されたジオメトリまたはパラメータを派生パーツから除外します。この記号が表示されているジオメトリまたはパラメータは、アセンブリ内で派生パーツが更新されるときに無視されます(このジオメトリへの変更内容は派生パーツに反映されません)。

記号: ジオメトリの状態、および選択されたボディに関連付けされたパラメータを制御します。選択肢:

• 各オブジェクトの横にあるアイコンをクリックして、状態を順番に選択します。
• または複数のオブジェクトを選択して、ダイアログ ボックスの上部で状態を示すシンボルをクリックします。前述の状態コマンド ボタンに対応するシンボル以外にも、次の記号があります。

選択された項目に、包含されるジオメトリおよびパラメータと除外されるジオメトリおよびパラメータが混在していることを示しています。この記号が階層の最上位に表示されているときは、ブラウザでこのコンポーネントのすぐ下に追加されるジオメトリまたはパラメータは、更新時に無視されます。

基準から選択

基準アセンブリ ウィンドウにフォーカスを切り替えることにより、選択コマンドを使用し、[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスを開いたままにしておけるようにします。

選択内容の受け入れ

アセンブリ環境で行った選択内容を[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスに取り込んで、パーツ環境に戻り、ダイアログ ボックスのツリー コントロールで選択内容をハイライト表示します。

オブジェクトをすべて表示: エクスポートされたオブジェクトとエクスポートされていないオブジェクトをすべてツリー コントロールに一覧表示します。エクスポートされたオブジェクトには、手の形のアイコンが表示されます。

[リプレゼンテーション]タブ

派生アセンブリでは、デザイン ビュー リプレゼンテーション、ポジション リプレゼンテーション、および詳細レベル リプレゼンテーションを使用できます。

	デザイン ビュー リプレゼンテーション: 派生コンポーネントに使用するデザイン ビュー リプレゼンテーションを指定します。 このリプレゼンテーションは、[ボディ]タブのコンポーネントのステータスに影響を与えます。たとえば、非表示のオカレンスは[除外]に設定されます。ただし、編集不可能なコンポーネントは、含まれたままになります。 デザイン ビューで指定された色は、派生パーツの面の色を設定します。派生パーツの編集中に新しいデザイン ビューが選択されると、新しい色が使用されます。新しいデザイン ビューを選択すると、[ボディ]タブのステータスが更新されます。 既定値は関連付けです。ただし、[関連付け]チェック ボックスをオフにすると、デザイン ビューに加えた変更が派生アセンブリに影響しないようにすることができます。
	ポジション リプレゼンテーション: 派生コンポーネントに使用するポジション リプレゼンテーションを指定します。値は常に関連付けです。
	詳細レベル リプレゼンテーション: 派生コンポーネントに使用する詳細レベル リプレゼンテーションを示します。値は常に関連付けです。省略されたコンポーネントは派生に含まれません。

[オプション]タブ

アセンブリの単純化、尺度の変更、ミラー化などを行うオプションを選択できます。

簡略化
	表示設定によってジオメトリを削除する: 表示設定に基づいてジオメトリを除去するオプションを有効にするには、このチェック ボックスをオンにします。値がゼロの場合は、どのビューにも表示されないすべてのパーツが除去されます。スライダの値を増やすと､より多くのパーツが除去されます。
	表示設定の検出でサーフェス フィーチャを無視する: [表示設定によってジオメトリを削除する]が有効な場合に使用できます。有効な場合、サーフェス フィーチャは表示設定の検出には影響しません。 有効でない場合、サーフェス フィーチャは表示設定の検出に関与し、ジオメトリを非表示にすることができます。
	サイズによってパーツを削除する: サイズの比率に基づいてパーツを除去するオプションを有効にする場合に選択します。
穴をパッチ	選択すると穴のパッチ オプションが有効になります。[なし]を選択するとすべての穴が処理されずに残されます。[すべて選択]を選択すると、すべての穴が削除されます。[範囲選択]を選択して穴を指定すると、上限および下限に従ってパッチが実行されます。穴が円とは限らないので、制限は周長によって指定します。
尺度	既定値は 1.0 です。尺度はパーセンテージを表す整数(10 進数)です。矢印をクリックすると、最近使用した値を選択できます。
アセンブリをミラー化	チェック ボックスをオンにすると、アセンブリがミラー化されます。原点の XY 軸、XZ 軸、YZ 軸のいずれかの作業平面を、対称面として指定します。矢印をクリックして、リストから平面を選択します。
省メモリ モード	このチェック ボックスをオンにすると、キャッシュから元のボディを除外することにより、少ないメモリでパーツが作成されます。元のボディはブラウザに表示されません。リンクを解消したり省略すると、メモリの節約が解除されます。
ブール演算の失敗で独立ボディを作成	このチェック ボックスをオンにすると、単一ソリッド ボディ スタイル オプションでブール演算に失敗したときに、マルチボディ パーツが作成されます。
すべての内部空間を削除	選択すると、派生ソリッド ボディ パーツ内のすべての内部空間シェルが塗り潰されます。

右クリック メニュー

右クリック メニューには次のオプションがあります([ボディ]タブまたは[その他]タブのオプション)。

パーツをすべて選択	([ボディ]タブのみ。)親ノードを右クリックすると、サブアセンブリ内のすべてのパーツ ファイルをすばやく選択できます。ダイアログ ボックスの一番上にあるステータス ボタンをクリックすると、すべてのパーツのステータスを同時に変更できます。
すべての子を展開	選択したノードにネストされているすべてのダイアログ ツリー フォルダを展開して、すべての内容を表示します。ノードが選択されていない場合は、ツリー全体のすべてのフォルダを展開します。
すべての子を折りたたむ	選択したノードにネストされているすべてのダイアログ ツリー フォルダを折りたたんで、内容を非表示にします。ノードが選択されていない場合は、ツリー全体のすべてのフォルダを折りたたみます。
ウィンドウ内を検索	ダイアログ ツリーで選択したコンポーネントがグラフィックス領域でズームされます。