複数日日照シミュレーションを作成する

複数日日照シミュレーションでは、指定した日付範囲に対する、指定した時刻または時間範囲の、プロジェクトの場所での影の移動を示すアニメーションが生成されます。アニメーションの各イメージの間隔としては、1 時間、1 日、1 週間、1 ヵ月を指定できます。

太陽パスを使用するには

  1. プロジェクトの地理的な位置を指定します。
  2. 影の表示をサポートしている 2D ビューまたは 3D ビューを開きます。
  3. 太陽と影を有効にし、その強度を調整します。
    注: 既定のテンプレートを使用する場合、最初に太陽パスをオンにすると、<インセッション、照明>設定が指定され、[ビューを規準]が選択されています。[ビューを規準]が選択されていると太陽は表示されません。太陽の設定を指定するためのオプションがダイアログに表示されます。
  4. ダイアログが表示される場合は、[はい]をクリックし、現在のプロジェクトの場所を使用して太陽を表示します。
  5. 作図領域で、地面の羅針盤の上にカーソルを置き、右クリックして[複数日]をクリックします。

    [複数日]モードが有効になり、[インセッション]プリセットが指定されます。

    注: 各日照シミュレーション モードには、セッション内のプリセットがあります。このプリセットを使用して、アクティブなビュー内に太陽の一時的な設定を指定し、影のパターンの変化を確認できます。次に、この太陽の設定をプリセットとして保存でき、これにより、すべてのビューを横切るこのプロジェクト全体の設定に、簡単に、繰り返しアクセスすることができます。プリセットは[太陽の設定]ダイアログで使用できます。このダイアログにアクセスするには、太陽パスのいずれかの要素を右クリックし、コンテキスト メニューから[太陽の設定]を選択します。
  6. 次の太陽パス コントロールを使用して、太陽をその移動範囲内でドラッグするか、異なる日付と時刻を入力して、太陽の位置を指定します。これらのコントロールの図と説明については、「太陽パスを使用する」を参照してください。
    • デイリー パス。 太陽をクリックし、そのいずれかのデイリー パスに沿って、シミュレーション期間内の目的の時刻にドラッグします。太陽が、シミュレーション期間内のアニメーション フレームに対して指定されている時間間隔にスナップします。
      注: 太陽の移動は、時刻(デイリー パス)と日付(アナレンマ)によって拘束されます。太陽は、一度に 1 つのパスに沿ってだけ移動できます。日付と時刻の両方を変更する場合は、太陽の領域全体の中で斜めに太陽を移動しようとせずに、いずれかのパスに沿って太陽を移動し、次にそのパスと垂直に移動します。または、左マウス ボタンを押したまま、矢印キーを使用して太陽を移動します。
      • 左矢印。太陽がデイリー パスに沿って東から西に移動することで、時刻が進みます。
      • 右矢印。太陽がデイリー パスに沿って西から東に移動することで、時刻が戻ります。
      • 上矢印。太陽がアナレンマに沿って移動することで、日付が進みます。
      • 下矢印。太陽がアナレンマに沿って移動することで、日付が戻ります。

      また、デイリー パスを太陽領域全体の中の新しい日付にドラッグすることもできます。デイリー パスを移動すると、同じ時刻を保ったまま日付が変化します。

    • シミュレーション領域。 シミュレーション期間を増減させるには、シミュレーション領域の境界をドラッグします。または、カーソルをシミュレーション領域の角に置き、[Tab]キーを繰り返し押してシミュレーション領域をハイライト表示してから、シミュレーション領域の面全体を、太陽領域全体の中の新しい場所にドラッグします。
      ヒント: 同じ時間帯を維持しながら開始時刻と終了時刻を変更するには、デイリー パスに沿って面をドラッグします。同じ日数を維持しながら開始日付と終了日付を変更するには、アナレンマに沿って面をドラッグします。
    • 時刻。 該当する時刻コントロールをクリックし、新しい時刻を入力することで、時間範囲を編集します。時間範囲を増減させるには、シミュレーション領域の時刻境界をドラッグします。
    • 日付。 該当する日付コントロールをクリックし新しい日付を入力することで、日付を編集します。日付範囲を増減させるには、シミュレーション領域の日付境界をドラッグします。
  7. 現在の太陽の設定をプリセットとして保存するには、「太陽の設定のプリセットを使用する」を参照してください。
  8. 日照シミュレーションをプレビュー保存書き出すことができるようになります。

[太陽の設定]ダイアログを使用するには

  1. 影の表示をサポートしている 2D ビューまたは 3D ビューを開きます。
  2. 影を有効にし、その強度を調整します。
    ヒント: 太陽の位置を表示するには、太陽パスも有効にします。
  3. ビュー コントロール バーで [太陽のパス オフ/オン] [太陽の設定]をクリックします。
  4. [太陽の設定]ダイアログの[日照シミュレーション]で、[複数日]を選択します。
  5. [プリセット]で、定義済みの太陽設定のいずれかを選択し、[OK]をクリックします。または、[<インセッション、複数日>]を選択し、以降の手順を実行して独自の太陽設定を定義します。
  6. [設定]の下で太陽の位置を指定します。
    1. [場所]に正しいプロジェクトの場所が表示されていることを確認します。

      場所を変更するには、 (参照)をクリックし、住所または緯度と経度を検索するか、または[既定の都市リスト]から最も近い大都市を選択して、プロジェクトの場所を指定します。

    2. シミュレーションの開始日と終了日を入力します。

      使用しているコンピュータのオペレーティング システムで指定されている日付形式が入力した日付に適用されます。

      注: 日付と時刻のどちらの値についても、入力した開始値が終了値より後の場合は、値が自動的に修正されます。
    3. シミュレーションの開始時刻と終了時刻を入力するか、[日の出から日没まで]を選択します。
    4. [時間間隔]で、アニメーションの各イメージの間の時間を指定します。

      時間間隔を選択すると、[フレーム数]に、日照シミュレーションのアニメーションに入るイメージ数が表示されます。

    5. 地面に影を付けるには、[地盤面]をオンにし、影を表示するレベルを選択します。

      [地盤面]をオンにすると、2D ビューおよび 3D のシェーディングされたビューの指定されたレベルに影が付きます。[地盤面]をオフにすると、地形面が存在する場合に、地形面に影が付きます。

      注: 地面はレンダリング ビューでは使用されません。レンダリング ビューで影を付けるには、プロジェクトで地面をモデル化します。
  7. アクティブなビューで太陽設定をテストするには、[適用]をクリックします。
  8. 現在の太陽設定をプリセットとして保存するには、[設定を保存]をクリックし、一意の名前を入力して、[OK]をクリックします。
  9. 完了したら[OK]をクリックします。
  10. 日照シミュレーションをプレビュー保存書き出すことができるようになります。