追加的なアダプティブ コントロールはアダプティブ メッシュの主なオプションを補完する機能です。
これらを表示するには、[実行]ダイアログの[アダプティブ]タブの[追加的なアダプティブ]を展開します。
流れ角度 |
デフォルトで、アダプティブ メッシュはフィールド変数(速度、圧力、温度)に基づいてメッシュを最適化します。大量の流れの分離や循環を含む領域の分割数を改善するには、 流れ角度を有効にします。 |
非定常特性 |
流れの再付着や渦発生など「ダイナミック」な領域が含まれる場合非定常特性を有効にします。 これはエラー基準1個あたり3回の最適化を実行してから次の(より厳しい)基準に進みます。そのため、静的な流れ領域が過剰に最適化されず、ダイナミックな部分の解析が改善されます。 注: アダプティブ サイクルの合計数は繰り返し実行の3倍です。
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Y+ アダプティブ |
多くの乱流流れ、特に外部あるいは空力の関係するものは境界要素の厚さに影響を受けやすくなります。これを特徴づけるパラメータは "Y+" と呼ばれ、これは壁面節点と対応する隣接接点間の無次元距離です。これは壁面の乱流則の構成要素です。 境界要素の厚さがアダプティブ サイクルごとに変化するようにするには、[Y+ アダプティブ]を有効にします。メッシャーはモデル全体で Y+ の値を評価し、境界要素の厚さの値が高すぎるところを下げます。 シミュレーションが以前 [Y+ アダプティブ] を無効にして実行されている場合、境界層の厚さは最初のアダプティブ サイクルの最後に変化しません。 アダプティブを行わずに初期のシミュレーションを実行し、その後 Y+ アダプティブを含む一連のアダプティブ サイクルを実行する場合には、最初のシミュレーションを行う前に以下を実行します。
注: このタイプの最適化は自動アダプティブ境界層とメッシュエンハンスメントを使用した場合と概念的に似ています。ただし自動アダプティブ境界層と異なり、Y+ アダプティブは境界要素の厚さを収束計算ごとではなく各アダプティブ サイクルの最後に更新します。これら2つのオプションを同時に有効にするべきではありません。
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Max Y+ |
壁面の乱流則および多くの研究により、Y+ の理想的な値は35~350の間であることが知られています。Y+ アダプティブのデフォルトでの上限は 300 です。一部の条件の厳しいケース(非常に高速な空力条件等)では、必要な精度を得るためにMax Y+の値を下げる必要があるかもしれません。 |
関連トピック
以下のトピックでは、[アダプティブ]ダイアログのその他のパラメータについて説明しています:
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