「mr フォトグラフィック」露出制御に mental ray レンダラーを使用すると、バックグラウンドが黒でレンダリングされる場合があります。これは、バックグラウンド イメージが低いダイナミック範囲(LDR)のイメージである場合に発生します。このようなイメージでは、輝度の範囲は 0.0 ~ 1.0 (100%)までになります。 一方、mental ray システムはリアル-ワールド ライトの値を使用し、輝度の上限値には本質的に制限がありません。
この問題を解決する最も簡単な方法は、露出制御の設定を変更することです。
- [環境と効果](Environment And Effects)ダイアログ ボックス
[環境](Environment)パネル
[露出制御]ロールアウトで、[バックグラウンドと環境マップを処理](Process Background And Environment Maps)がオフになっていることを確認します。
LDR イメージに露出制御を適用すると、イメージを効果的に非表示にすることができます。
- [mr フォトグラフィック露出制御](mr Photographic Exposure Control)ロールアウト
[物理スケール](Physical Scale)グループで、スケール タイプを[物理単位 (cd/m^2)](Physical Units (cd/m^2))から[単位なし](Unitless)に変更します。
- [単位なし](Unitless)の物理スケール値を調整すると、バックグラウンドがシーンと適切にブレンドするようになります。プレビュー サムネイルは適切な物理スケール値を見つけるのに役立ちますが、多少の実験が必要になるかもしれません。[物理スケール](Physical Scale)の設定は、バックグラウンドにのみ影響します。シーン ジオメトリのレンダリングには影響しません。
バックグラウンドをより正確に作成するための方法は、高いダイナミック範囲(HDR)のイメージ(通常は OpenEXR フォーマット形式)を、正確なライティングの範囲、すなわち cd/m2 単位に校正して使用することです。
注: 多くの HDR イメージは校正されません。そのため、ほとんどの色の範囲は 0.0 ~ 1.0 となり、空や太陽の反射など極めて明るい領域のみ 1.0 を超える値になります。校正されない HDR バックグラウンドは、LDR イメージと同様に黒でレンダリングされます。