[mr フォトグラフィック露出制御](mr Photographic Exposure Control)を選択すると、レンダリングされた出力にカメラのようなコントロールを加えることができます。つまり、一般的な露出値を使用することも、シャッタ速度、口径、フィルム速度を指定することもできます。さらにイメージ コントロールとして、ハイライト、中間調、シャドウの値を設定することができます。この方法は、mental ray レンダラー、iray レンダラー、または Quicksilver ハードウェア レンダラーでレンダリングされるダイナミック範囲の高いシーンでの使用を目的としています。
対数型露出コントロールにもガンマ補正と同じようなカーブがありますが、フォトグラフィック露出制御とは異なり、全体のガンマ補正が有効な場合でも、みずからのガンマ補正は無効にされません。このため、ガンマ補正には対数型露出コントロールではなく、フォトグラフィック露出制御を組み合わせて使用することをお勧めします。
この領域には、露出プリセットのドロップダウン リスト、[露出値](Exposure Value)と[フォトグラフィック露出](Photographic Exposure)の選択オプション、[フォトグラフィック露出](Photographic Exposure)の関連パラメータが含まれています。選択オプションでいずれか一方の方法を選択すると、もう一方の設定は使用できなくなりますが、選択した方法に設定した値に基づいて、もう一方の設定値も変更されます。たとえば、[露出値](Exposure Value)を選択してその値を調整すると、[フォトグラフィック露出](Photographic Exposure) [シャッタ スピード](Shutter Speed)の設定も変わります。
設定やライティング条件に基づいて、使用できるプリセットを選択します。 このプリセットは、この領域の残りすべての設定に影響します。
たとえば上の図に示すように、[シャッタ速度](Shutter Speed)を 1/125 秒、[口径 (f-ストップ)](f-Stop)を 16、[フィルム感度 (ISO)](Film speed (ISO))を 100 に設定すると、[露出値 (EV)](Exposure Value (EV))は 15 になります。[シャッタ速度](Shutter Speed)を半分の 1/250 秒に減らし、[口径](Aperture)を倍の 11 にすると、[露出値 (EV)](Exposure Value (EV))は同じ値のままです。
これらのコントロールを使用して、レンダリングされたイメージの相対的な明るさ(ハイライト)、中間調、シャドウを調整することができます。これら 3 つの設定を組み合わせたものが、ロールアウトの右側のグラフに表示されます。この領域ではさらに、カラー彩度、ホワイト ポイント、ビネットも調整できます。
既定値の設定(ファイナル ギャザリング)でレンダリング
暗くなった(焼きこまれた)ハイライト
明るさの増した中間調
明るい色のシャドウ
[カラー 彩度](Color Saturation) = 2
たとえば、白熱光でライティングした屋内の写真は、日光に比べると若干オレンジ色です。白熱光によるライティングで撮影した写真を色補正しようとする場合、日光を「白」と定義すると、不自然な結果になります。
[周辺減光](Vignetting) = 25.0
HDR(高いダイナミック範囲)のイメージを出力する場合に 3ds Max が行うピクセル値計算の方法を決定します。 シーンに継承されている物理スケールを使用するか、非物理ベースのライティング用に任意の物理スケールを設定します。