概要 - トレース スタック(Visual LISP IDE)

トレース スタックは Visual LISP の特別なデバッグ ツールで、プログラム内で実行された関数の一時的な記録を保持します。(「スタック」という用語は、コンピュータ プログラミング構造の名前に由来しています)。

注: Visual LISP IDE は Windows でのみ使用可能です。

次に、スタックへの項目の追加とスタックからの項目の削除を図示します。この図を見ると、スタック構造がよく LIFO(後入れ先出し)と呼ばれている理由が分かるはずです。

そのスタックを表示すると、プログラム実行時(一時停止のブレーク モード内で)やプログラムが正常に動作しなくなった直後に、プログラムの中で起こったことを見ることができます。

関数が[コンソール]ウィンドウまたは AutoCAD のコマンド プロンプトで呼び出される前は、トレース スタックは空です。関数を呼び出すことにより、レコードや要素がスタックに置かれます。関数はさらにネストされた関数を呼び出すことから、スタックには追加の要素を追加できます。Visual LISP がスタックに要素を置く必要があるのは、Visual LISP がネストされた関数の戻り先を覚えておく必要があるときだけです。

トレース スタックを検査すると役立つのは、次の 2 つの状況が発生した場合です。