概要 - コマンド ライン入力と比較してのダイアログ ボックス(DCL)

ダイアログ ボックスを表示して入力する方法は、ユーザがある程度自由にコントロールできるようにしてください。

注: AutoLISP での DCL のサポートは Windows のみに制限されています。

コマンド ライン インタフェースの代わりにダイアログ ボックスを使用するメリットは、必ずしもプロンプトの順に入力しなくても良いことです。ダイアログ ボックスでは、ユーザはどんな順序でも入力できるようにしてください。1 つのオプションを選択したときに別のオプションを使用禁止にするなど、場合によっては制約を設けなくてはなりませんが、こうした制約は、アプリケーションを操作する上でどうしても必要なときだけ組み込むようにしてください。

たとえば、次の図は[オブジェクト グループ設定]ダイアログ ボックスです。このダイアログ ボックスには、[グループ名]フィールドがあり、ユーザはこのフィールドに、作成しようとしている新しいグループの名前を入力できます。[名前なし]オプションが選択されていると、[グループ名]には入力できません。

現在のボックスを閉じなくても別のボックスを呼び出せるよう、ネストしたダイアログ ボックスをお互いに重ねて表示できるようにしてください。また、最初に表示したダイアログ ボックスにいつでも戻れるようにしてください。このように設計すると、ユーザはダイアログ ボックスを閉じる前に必ずしも項目を選択しなくて済みます。現在のダイアログ ボックスは前のボックスの上に表示されるので、ユーザは どのボックスから来てどのボックスに戻るのかを把握できます。

ユーザが何らかの処理を行って現在のステータスやオプションを変更したときは、すぐにフィードバックを与えるようにしてください。ユーザが何かを選択したときは、すぐにそれを表示するようにしてください。1 つの項目を選択することで他の項目が選択できなくなる場合は、無効な選択肢をただちに使用禁止にしてください。

たとえば、AutoCAD の[色選択]ダイアログ ボックスのイメージ タイルは、ユーザが番号を選択すると、すぐに色を表示します。[ブロック定義]ダイアログ ボックスでは、選択したオブジェクトの数が必ず[オブジェクトを選択]ボタンの下に表示されます。