ディスプレイスメント マップ

ディスプレイスメント マップは、サーフェスのジオメトリを変位させます。[ディスプレイス](Displace)モディファイヤを使用する場合と同じ効果です。ディスプレイスメント マッピングはバンプ マッピングとは異なり、サーフェスまたはパッチ モザイクのジオメトリを実際に変更します。ディスプレイスメント マップは、マップのグレースケールを適用して変位を生成します。2D イメージのカラーが明るいほど暗いカラーの場合よりも強く押し出され、結果としてジオメトリが 3D にディスプレイスされます。

ディスプレイスメント マップを使用してサーフェスを変更する

警告: ディスプレイスメント マップはサーフェスに多数の三角面を生成できます。1 つのサーフェスに 100 万以上の面が生成されることもあります。ディスプレイスメント マップを使用すると印象的な結果が生成されますが、計算時間やメモリの消費量が増加する可能性があります。

変位量の値は、パッチまたはサーフェスを含むオブジェクトのバウンディング ボックスの対角線のパーセントとして測定されます。そのため、変位効果はオブジェクト内のすべてのサーフェスについて一貫しており、オブジェクトをスケールすると変位もスケールされます。

ディスプレイスメント マップは、次のオブジェクトに直接適用できます。

プリミティブ、拡張プリミティブ、合成オブジェクトなど、その他のジオメトリに対するディスプレイスメント マップの直接使用はサポートされていません。これらのオブジェクトのサーフェスを変位可能にするには、[ディスプレイス近似](Disp Approx)モディファイヤを適用します。[ディスプレイス近似](Disp Approx)は、編集可能メッシュに変換できるあらゆる種類のオブジェクトに有効です。

ディスプレイスメント マップの効果はモディファイヤを使用しない限り、ビューポートに表示されません。

一定の状況、たとえば基礎となるメッシュがシンプルな場合などでは、その面分割の仕方が原因となって、編集可能メッシュに対するディスプレイスメント マップの使用が問題を起こすことがあります。(この問題は、ディスプレイスメント マッピングを NURBS サーフェスに適用されたときには発生しません)。この問題が発生すると、スムージングが適切に作用せず、基礎となるワイヤフレーム メッシュをサーフェス自体で見られるようになります。この問題に対処するには、次のテクニックを使用します。

手順

ディスプレイスメント マップを NURBS サーフェス、編集可能メッシュ、またはパッチに適用するには:

  1. [ディスプレイスメント](Displacement)ボタンをクリックします。

    3ds Maxマテリアル/マップ ブラウザが開きます。

  2. マップの種類のリストから[ビットマップ](Bitmap)を選択し、[OK]をクリックします。

    マップの種類として[ビットマップ](Bitmap)を選択した場合は、3ds Max のファイル ダイアログ ボックスが開き、イメージ ファイルを選択できるようになります。

  3. マップ コントロールを使用してマップを設定します。

ディスプレイスメント マップを他の種類のオブジェクトに適用するには:

  1. オブジェクトを 選択します。[修正](Modify)パネルに移動し、モディファイヤ ドロップダウン リストから[ディスプレイス近似](Disp Approx)を選択します。

    [ディスプレイス近似](Disp Approx)モディファイヤ パラメータは、調整しても既定値の設定のままにしておいてもかまいません。

  2. マテリアル エディタを開きます。
  3. [ディスプレイスメント](Displacement)ボタンをクリックします。

    3ds Maxマテリアル/マップ ブラウザが開きます。

  4. マップの種類のリストから[ビットマップ](Bitmap)を選択し、[OK]をクリックします。

    マップの種類として[ビットマップ](Bitmap)を選択した場合は、3ds Max のファイル ダイアログ ボックスが開き、イメージ ファイルを選択できるようになります。

  5. マップ コントロールを使用してマップを設定します。