ビューポート コントロール

ビューポート ラベル メニューを使用すると、この 4 つのビューポートのレイアウトの変更だけでなく、表示するビューを選択することもできます。

注: このセクションでは、ビューポートの一般的な設定について説明します。 ビューのズームやパンなどのほかのビューポート コントロールの使用方法については、3D 空間の表示と移動 を参照してください。

ビューポート レイアウト

既定の設定以外のレイアウトから選択できます。他のレイアウトを選択するには、一般ビューポート ラベル([+])をクリックまたは右クリックして、[一般ビューポート ラベル メニュー](General Viewport Label Menu)から[ビューポート設定](Configure Viewports)を選択します。[ビューポート設定](Viewport Configuration)ダイアログの[レイアウト](Layout)タブをクリックし、代わりのレイアウトを選択します。

典型的なビューポート レイアウト

ビューポート レイアウト機能を使用して、セッションで任意の数のビューポート レイアウトを設定し、それらを迅速に切り替えることもできます。

注: ビューポートのレイアウトは、MAX シーン ファイルで保存されます。
ヒント: 既定値のビューポート レイアウトを変更するには、希望するビューポート設定で maxstart.max ファイルを保存し、それを ¥defaults フォルダに置きます。

アクティブなビューポートの境界線

複数のビューポートが表示可能な場合、ハイライト表示の枠で囲まれたビューポートがアクティブなビューポートです。コマンドや各種の作業は、このアクティブなビューポート上で有効になります。たとえば、[Alt]+[W]を押すと、アクティブなビューポートの最大表示と使用可能なすべてのビューポートの表示を切り替えることができます。

アクティブなビューポートは、常に 1 つしかありません。その他のビューポートは参照用で、解除されない限りアクティブなビューポートでの作業をただちに反映します。[オート キー](Auto Key)または[セット キー](Set Key)ボタンをオンにすると、アクティブなビューポートの境界線は赤に変わります。

一般的に、ビューポートで作業をすると、そのビューポートはアクティブになります。1 つのビューポートでオブジェクトを移動し、次にそのオブジェクトを別のビューポートへドラッグして、移動作業を継続することができます。選択を変更せずにビューポートをアクティブにするには、そのビューポートを右クリックします。ビューポートを左クリックすると、そのビューポートがアクティブになり、クリックしたものが選択されます。また、何もない領域をクリックするとすべてが選択解除されます。[元に戻す](Undo)([Ctrl]+[Z])を使用すると、以前の選択を復元できます。

最大化するビューポートを切り替える

マルチビューポート レイアウトがアクティブなときに 1 つのビューポートが最大化されている([Alt]+[W]で切り替え可能)場合は、最初に [Windows]キー([Start]の場合もある)を押し、押したままの状態で[Shift]キーを押して放すと、レイアウト内の別のビューポートに切り替えることができます。これにより、別のビューポートに切り替えるためのオーバーレイ インタフェースが開きます。

最大化したビューポートを変更するためのオーバーレイ インタフェース

この時点で、次に使用可能なビューポートがハイライトされます。[Shift]キーを繰り返し押すことで、ハイライトするビューポートを変更できます。任意の時点でキーを放すと、ハイライトされたビューポートが最大化します。または、目的のビューポートをポイントして、マウス ボタンをクリックします。

ビューポート ラベルおよびビューポート ラベル メニュー

ビューポートのラベルは左上隅にあります。ラベルは、視点やレンダリング モードなどの現在の設定を示します。ラベルをクリックまたは右クリックして、関連付けられているビューポート ラベル メニューを開きます。ビューポート ラベル メニューでビューポート設定を変更することができます。

[ビューポート](Viewport)のラベル メニュー

1. [一般](General)メニュー

2. Point-Of-View (POV)メニュー

3. [シェーダ](Shading)メニュー

ビューポートのダイナミックなサイズ変更

4 つのビューポートのプロポーションがそれぞれ異なるようにサイズを変更できます。このためには、スプリッタ バー上の 2 つ、3 つ、または 4 つのビューポートが交差する箇所をドラッグします。レイアウトを元に戻すには、分割線が交差している部分を右クリックし、右クリック メニューの[レイアウトをリセット](Reset Layout)を選択します。

新しいビューポートのプロポーションはシーンに保存されます。ただし、ビューポート レイアウトを変更するとプロポーションは必ずリセットされます。

ワールド空間座標軸

各ビューポートの左下隅に表示される 3 色のワールド空間座標軸です。この色は、ワールド空間の 3 つの軸に対応します(赤は X、緑は Y、青は Z)。これらの軸には、同じ色のラベルが付いています。現在の参照座標系に関係なく、座標軸は常にワールド空間の中にあります。

ワールド空間座標軸は既定値でオンです。この機能をオフにするには、後述する手順「すべてのビューポートでワールド空間座標軸をオフにするには」を参照してください。

ビューポートのオブジェクト名のツールチップ

ビューポートのオブジェクトを処理しているとき、カーソルを任意の選択されていないオブジェクトの上で停止すると、オブジェクト名が付いたツールチップが表示されます。あるオブジェクトを選択するかリンクする必要がある場合は、目的のオブジェクトが正しく選択されるよう、ツールチップが表示されるまで待ちます。サブオブジェクト モードで作業する場合は、このツールチップは無効です。

ツールチップの既定値はオンです。この機能をオフにする場合は、以下のオブジェクト名ツールチップをオフにするにはを参照してください。詳細については、「ビューポート ナビゲーション」および「3ds Max ウィンドウ」を参照してください。

手順

ビューポートをアクティブにするには、次のいずれかの方法を実行します。

1 つのビューポートと複数のビューポートの切り替えを行うには、次のいずれかを実行します。

1 つのビューポートが最大化されているときにビューポートを変更するには:

  1. ([Windows]/[Start])キーを押したまま、[Shift]キーを押して放します。

    これにより、ビューポート切り替えインタフェースが開きます。

  2. 必要に応じて[Shift]キーを繰り返し押して目的のビューポートをハイライトし、キーを放してハイライトされたビューポートを最大化します。

    または、単純に目的のビューポートをクリックします。

ビューポートのサイズを変更するには:

  1. 2 つ、3 つ、または 4 つのビューポートが交差する部分をドラッグして、水平や垂直のスプリッタ バーを移動します。
  2. 交差部分を別の位置ヘ移動します。

    交差の中心をドラッグしないと、ビューポートの境界は水平また垂直のいずれか一方向のみに移動します。

  3. ビューポートをリセットするには、交差部分を右クリックし、右クリック メニューの[レイアウトをリセット](Reset Layout)を選択します。

ビューポートの数とその配置を変更するには:

  1. いずれかのビューポートで、一般ビューポート ラベル([+])をクリックまたは右クリックします。3ds Max一般ビューポート ラベル メニューを開きます。[設定](Configure)を選択します。
  2. [ビューポート設定](Viewport Configuration)ダイアログ ボックスの[レイアウト](Layout)パネルをクリックします。
  3. ダイアログ ボックスの上部にある選択肢の中から、レイアウトを選択します。
  4. 各ビューポートの表示内容を割り当てるには、ダイアログ ボックスの下部にあるウィンドウのビューポート表示をクリックまたは右クリックし、メニューから選択します。
  5. [OK]ボタンをクリックして変更を実行します。

すべてのビューポートでワールド空間座標軸をオフにするには:

  1. [カスタマイズ](Customize)メニュー [基本設定](Preferences)を選択して[基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスを表示します。
  2. [ビューポート](Viewports)パネルをクリックします。
  3. [ビューポート パラメータ](Viewport Parameters)領域の[ワールド軸を表示](Display World Axis)チェック ボックスのチェックマークを消します。
  4. [OK]ボタンをクリックして変更を実行します。

オブジェクト名ツールチップをオフにするには:

  1. [カスタマイズ](Customize)メニュー [基本設定](Preferences)を選択して[基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスを表示します。
  2. [一般](General)パネルをクリックします。
  3. [UI ディスプレイ](UI Display)領域の[ビューポート ツールチップを使用可能にする](Enable Viewport Tooltips)チェック ボックスのチェックマークを消します。
  4. [OK]ボタンをクリックして変更を実行します。