このセクションでは、リリース 2012 および 2012.x で導入された新しい機能と主な変更を説明します。
HumanIK データの視覚化のためのユーティリティ オプションを提供する hikdrawobject ライブラリは、STL コンテナを使用しません。これにより、STL に対する依存関係が無くなり、ライブラリが Microsoft Visual Studio 2010 コンパイラと互換性を持つようになります(ただし Intel の再配布可能ライブラリに対し、コンパイル時のリンクを行うという依存関係が発生します)。
詳細については、「ライブラリ」を参照してください。
最初の 2012 リリースには含まれていなかった Characterization Tool が HumanIK パッケージでは復活しました。
Characterization Tool が HumanIK キャラクタのセットアップ プロセス全体にどのようにフィットするかについての詳細は、「初期化」および「HIKCharacter を視覚的にキャラクタライズする」を参照してください。
Characterization Tool インタフェースを Autodesk Maya® または Autodesk Softimage® で使用する方法や、スタンドアロンの FBX ファイル ビューアを使用する方法については、ツールのそれぞれのバージョンに付属のマニュアルを参照してください。このマニュアルは、Characterization Tool のインストーラを実行すると、「HIKCharacter を視覚的にキャラクタライズする」で説明するようにインストールされます。
このバージョンの HumanIK では、MotionBuilder 2012 用の新しいプラグインを追加しています。詳細は、「MotionBuilder HumanIK ソルバ プラグイン」を参照してください。
このリリースの時点で、HumanIK ライブラリは、Microsoft Visual Studio コンパイラの代わりに Intel C++ コンパイラを使用してコンパイルされます。これにより、ランタイムのパフォーマンスが改善され、コード サイズが短くなります。
新しいヘッダ ファイルの hikvalidation.h には、キャラクタライゼーションを検証するための関数がいくつか含まれています。これらの関数を使用して、スケルトン階層に失われたノードがあるかなどの一般的な問題を検出し、HIKCharacter の作成やジオメトリのファイナライズの失敗の診断を行えます。
Verbose モードでは、HIKValidateHierarchy() と HIKValidateGeometry() 関数を使用して、検証中に検出したエラーや警告をログ記録することができます。