モデルの概要

モデルは、情報、スタイルおよびデータの集合です。モデルはシステム上で 2 つの要素、データベース(*.sqlite)とデータ フォルダで構成されています。各モデルには、データベース、UCS 座標系、モデル範囲、既定の地形スタイルなど、特定のプロパティが割り当てられています。

InfraWorks 360 を起動すると表示される InfraWorks 360 [ホーム]から、モデルを開いたり、モデルの作成、複製、削除、対話処理を行うことができます。モデルを開いたり作成した後に InfraWorks 360 [ホーム]を再表示するには、インテリジェント ツール ストリップから をクリックします。

モデル作成の概要

InfraWorks 360 でモデルを作成する方法は 2 つあります。
  1. モデル ビルダーでモデルを作成します

    モデル ビルダーで高解像度のデータ画層を検索して取得した後、指定された対象区域のモデルを作成します。モデル ビルダーで作成したモデルは、すべてクラウド モデルになります。クラウド モデルは、最初から共有することができます。

  2. モデルを手動で作成します。Autodesk 360 クラウドでモデルを最初から開始することも、自分のコンピュータ上でローカル モデルとして開始することもできます。ローカル モデルとして開始したモデルは、後でクラウドにパブリッシュして、コラボレーション グループ内で共有することもできます。
  3. 注: パフォーマンスを改善するため、InfraWorks 360 により、システム上の既定のクラウド キャッシュ内にクラウド モデルがキャッシュされます。 また、表示速度を上げるため、モデルの生成済みサーフェス(図面)のタイルがローカル ドライブにキャッシュされます。[アプリケーション オプション]で、これらのキャッシュの場所を設定することができます。

モデルを作成すると、そのモデルのタイルが InfraWorks 360 の[ホーム]に表示されます。 モデルのタイルの下部に表示されるアイコンは、そのモデルがクラウド モデル()とローカル モデル()のどちらであるかを示します。 クラウド モデルのアイコンにロックが表示されている場合は、そのモデルの使用権限は読み込み専用に設定されています。

このリリースの InfraWorks 360 でモデルを作成すると、このモデルは新しいデータベース スキーマとスタイル定義を完全にサポートします。 モデルの一部のプロパティは後で変更できますが、モデルの位置やモデルが基盤としているスキーマは、モデルを作成した後に変更することはできません。このモデルは以前のバージョンの InfraWorks 360 で開くことはできません。

単一のモデルでは、すべての UTM ゾーンを含むことができ、それと同時に計測および表現において高い精度を維持することができます。実際に、タイル キャッシュは球体です。非常に大きなモデルを作成する場合、その球体の一部が対象となります。球体全体のデータを取り込んでいない場合(たとえば、公的に利用可能な SRTM 地形データ)、モデルに大きなギャップが発生し、ナビゲートが困難になります。

サーフェスの画層について

InfraWorks 360 モデルでは、地形(標高データ)はモデルが構築される土地を表します。 サーフェス画層は地形にドレープされます。データを読み込むとき、地形にドレープしたくないフィーチャには[ドレープしない]を指定できます。

データ画層 注記
地形(標高)

ラスターベースのデータ(グリッド)またはベクトルベースのデータ(TIN または等高線ファイル)が地形データとしてサポートされます。

地形と水エリア
水エリアはカバレッジによって表示され、地形にドレープされます。
  • カバレッジをスケッチまたは読み込むことができます。
  • 閉じたポリライン カバレッジは、川、小川、水路など、流水域を表します。
  • ポリゴン カバレッジは、海、湖など、より静的な水域を表します。
地形と上空イメージ(オーソグラフィー)

上空イメージは地形にドレープされます。

地形と交通データ(道路や鉄道)
道路と鉄道は地形にドレープされます。
  • 道路や鉄道をスケッチまたは読み込むことができます。
  • 読み込まれた道路と鉄道は InfraWorks 360 で計画道路および計画鉄道として表示され、基本的なジオメトリのみをサポートします。これはモデル ビルダーで作成されたモデルにも当てはまります。
  • Roadway Design for InfraWorks 360 を使用すると、計画道路を設計道路に変換し、より高度な道路ジオメトリや鉄道ジオメトリを使用できます。
地面と建物データ

建物は地形にドレープされます。

  • 建物をスケッチまたは読み込むことができます。
  • 屋根高さ、屋根マテリアル、建物のファサード、基本カラーなどの目的の設定を指定するには、読み込んだ建物データの設定を変更します。
3D モデル データ
太陽電池、車両、樹木、バリア、道路の装飾などの 3D モデルを設計に追加することができます。また、モデルに 3D モデルのアニメーションを追加することもできます。
  • 3D モデルを、スケッチまたは読み込むことができます。
  • [スタイル パレット]を使用して 3D モデルをスケッチします。
  • 異なるフィーチャ クラス タイプの 3D モデル データを読み込みます。
  • スタイルを編集して 3D モデルの装飾をそのスタイルに追加します。
  • 3D オブジェクトのアニメーションを読み込むかスケッチします。
地形、水エリア、航空画像、交通データ、建物データ、3D モデル(都市ファーニチャ、樹木など)。

[モデル エクスプローラ]を使用して、異なるモデル データの可視性、表示、選択の可/不可をコントロールします。

追加情報

InfraWorks 360 には、InfraWorks 360 の[ホーム]からアクセスできるサンプルのチュートリアル モデルが用意されています。
  • ユーザ独自のモデルを作成する前に、サンプル モデルを使用して InfraWorks 360 を体験してください。
  • モデルの操作の詳細については、チュートリアルの練習を完了してください。詳細については、「Autodesk InfraWorks 360 チュートリアルの概要」を参照してください。