カスタムの縮尺バーを作成するには

この手順を実行するには、AutoCAD の[ブロック エディタ][ブロック作成]パレット、AutoCAD 属性定義に慣れる必要があります。

カスタムの縮尺バーを作成するには

  1. 縮尺バーのグラフィカル リプレゼンテーションを含む AutoCAD ブロックを作成します。

    [ブロック エディタ]を使用して縮尺バー ブロックを作成します。

    • コマンド ラインに BE と入力して[ブロック エディタ]を開きます。
    • 縮尺バー ブロックの名前を指定します。
    • pline コマンドを使用して縮尺バーの横線を描きます。

      その尺度に使用する計測と同じ区切りにすることができます。たとえば、マップの尺度が 1 インチ:1 マイルの場合、各区切りは 1 インチになります。横線のポリラインは、2 インチの区切りになるように正確に 2 インチにすることができます。

    • 各区切りの縦線を追加します。
    • 必要に応じてその他の修飾や区切りを追加します。
  2. 縮尺バーの区切りに属性を割り当てます。

    縮尺バーの区切りとして尺度の増分を示す縦線を定義します。これらの区切りが縮尺バーに認識されるには、[属性定義]オプションを使用して縮尺バーにそのタグを割り当てる必要があります。縮尺バーを挿入すると、各区切りに区切り間の距離が表示されます。たとえば、縮尺率が 1:10,000 で、増分がインチの場合、インチの区切りには 10,000 と表示されます。

    • [ブロック エディタ]で、縮尺バーの(原点ではなく)最初の区切りを選択します。
    • [アクション パラメータ]パネル[属性定義]をクリックします。
    • [属性定義を編集]ダイアログ ボックスで選択した区切りの[タグ]値を入力します。

      [タグ]では、 Map.ScaleBar.Division.Labelx という構文を使用する必要があります。たとえば、最初の区切りの値には Map.ScaleBar.Division.Label1 を指定できます。

    • [OK]をクリックすると、属性の影付き画像がカーソルに表示されます。それを関連する区切り線の上の領域にドラッグします。
    • 縮尺バーの区切りごとに、この手順を繰り返します。

      また、 Map.ScaleBar.Division.Label0.5 のように小数表記の区切りを含めることができます。

  3. 必要に応じて、一番左の区切り線に 0 と表示します。
    • 静的文字列の値を入力するには、text と入力します。
    • 文字の位置をクリックします。
    • 0 と入力し、文字オブジェクトの外側をクリックします。
    • 文字オブジェクトを選択して、ゼロの区切り線にドラッグします。
  4. 区切りの長さを指定します。

    各区切りの長さを指定しないと、AutoCAD Map 3D ではビューポートと縮尺バー間の割合を計算できません。

    • [ブロック エディタ]で、[アクション パラメータ]パネル[リニア]をクリックします。

      このオプションは、[ブロック作成]パレットでも使用できます。

    • 2 つの区切り間にリニア パラメータを設定します。

      主要な区切りであり、小数表記の区切りでない限り、任意の区切りを使用できます。

    • 結果のパラメータを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

      コマンド プロンプトに PROPERTIES と入力することもできます。

    • [プロパティのラベル]の下の[プロパティ]パレットで、[距離の名前][Map.ScaleBar.Division.Length]に変更します。

      AutoCAD Map 3D では、このパラメータを使用してビューポートの尺度と縮尺バー間の割合を計算します。

    • このプロパティを表示しないようにするには、[プロパティ]パレットの[その他]で、[プロパティを表示][いいえ]に変更します。
    • このプロパティのグリップを表示しないようにするには、[グリップ数]を 0 に変更します。
  5. ブロックの単位を設定します。
    • [プロパティ]パレットが表示された状態で、何も選択されなくなるまで[Esc]を押します。
    • [プロパティ]パレットの[ブロック]で、縮尺バーに使用する単位を指定します。

      たとえば、尺度が 1 インチ:1 マイルの場合、単位としてインチを指定します。

  6. 必要に応じて、マップに使用する単位のラベルを表示します。

    マップに使用する計測単位(メートルやフィートなど)を示すラベルを表示できます。単位が設定されているマップに縮尺バーを追加すると、実際の単位が表示されます。

    • [ブロック エディタ]で、[アクション パラメータ]パネル[属性定義]をクリックします。
    • [属性定義を編集]ダイアログ ボックスで、[タグ]Map.ScaleBar.Units.Label を入力します。

      必要に応じて、文字のスタイル、サイズなどのパラメータを指定できます。次に、[OK]をクリックします。ラベルの影付き画像がカーソル位置に表示されます。

    • クリックして、縮尺バーと相対的な表示位置にラベルを配置します。
  7. 必要に応じて、縮尺率のラベルを表示します。

    縮尺率は単位を指定しない絶対的な尺度値です。この値は、紙上の長さの計測とそれに対応する実際の距離の間の関係(割合)を示します。たとえば、1:10,000 です。表示マップに縮尺バーを挿入すると、現在の縮尺率が表示されます。

    • [ブロック エディタ]で、[アクション パラメータ]パネル[属性定義]をクリックします。
    • [属性定義を編集]ダイアログ ボックスで、[タグ]Map.ScaleBar.ScaleRatio を入力します。

      必要に応じて、文字のスタイル、サイズなどのパラメータを指定できます。次に、[OK]をクリックします。ラベルの影付き画像がカーソル位置に表示されます。

    • クリックして、縮尺バーと相対的な表示位置にラベルを配置します。
  8. その印刷に合わせて縮尺バー ブロックのサイズを比例的に変更します。

    [尺度]オプションを使用して、縮尺バー ブロック内のエンティティのサイズを制御します。縮尺バー ブロックの尺度を調整して、印刷用紙の特定の区切りの長さを表示できます。

    • [ブロック作成]パレットで、[尺度]を選択します。
    • 次に Map.ScaleBar.Division.Length パラメータを選択します。
    • 制御するオブジェクトを選択するように求められたら、ブロック内のすべてのエンティティを選択します。

      この操作で、縮尺バー ブロック内のすべてのグラフィックスと文字が拡大/縮小されます。

  9. ブロックを保存し、[ブロック エディタ]を閉じます。

    縮尺バーを挿入するときに、カスタム ブロックをロードできます。パラメータと属性は縮尺バーを挿入するときに解釈され、実際の値で置き換えられます。縮尺バーを調整するには、[プロパティ]パレットまたは[縮尺バーのプロパティ]ダイアログ ボックスを使用します。