引き裂き可能なサーフェス(Tearable Surface) コンストレイントを作成すると、nCloth オブジェクトがパッシブ オブジェクトや他の nCloth オブジェクトと衝突するときに、破裂や粉砕させることができます。たとえば引き裂き可能なサーフェス(Tearable Surface) コンストレイントを使用して、nCloth のシルクが先の鋭いパッシブ オブジェクトに引っかかったときに、シルクが裂けるようにできます。
- 破裂、引き裂き、または粉砕する nCloth オブジェクトを選択します。
- (オプション) nCloth を引き裂くのではなく粉砕(shatter)する場合は、ベンドの抵抗(Bend Resistance)を 0.2 より大きい値に設定します。「nCloth ダイナミック プロパティ」を参照してください。
- > を選択します。
引き裂き可能なサーフェス コンストレイントの作成オプション ボックス(Create Tearable Surface Constraint Options Box)ウィンドウが表示されます。
- (オプション)セットの使用(Use Sets)をオンにして、nCloth オブジェクトをダイナミック コンストレイント セレクション セットに追加します。
- コンストレイントの作成(Create Constraint)または適用(Apply)をクリックします。
現在選択されている nCloth は、そのすべてのフェースを分離、新しいエッジと頂点を生成、nCloth の頂点をマージ、nCloth のエッジを軟化、そして縫合(Weld)コンストレイント方法を使用して nCloth のポイント(引き裂き)またはエッジ(粉砕)をコンストレイントすることで引き裂き可能または粉砕可能になります。結果として、nCloth の出力メッシュのトポロジはその入力メッシュのトポロジと一致しなくなります。
さらに選択した nCloth オブジェクトは dynamicConstraint ノードに接続されます。
dynamicConstraint ノードのプリセット プロパティは、コンストレイントのタイプ(この場合は、引き裂き可能なサーフェス(Tearable Surface)コンストレイント)とその動作を定義します。たとえば、次のアトリビュート設定を使用して引き裂き可能なサーフェス(Tearable Surface)を作成できます。
- コンストレイント方法(Constraint Method): 縫合(Weld)
- コンストレイント リレーション(Constraint Relation): オブジェクト対オブジェクト(Object to Object)
- コンポーネント リレーション(Component Relation):すべてをすべてに(All to All)
- 接続方法(Connection Method): 最大距離内(Within Max Distance)
- 接続の更新(Connection Update): 開始時(At Start)
詳細については、dynamicConstraintShape を参照してください。
- nCloth が引き裂きまたは粉砕する容易さを調整するには、引き裂き可能なサーフェス(Tearable Surface)コンストレイントの粘着の強さ(Glue Strength)を増減します。詳細については、「ダイナミック コンストレイント アトリビュート」を参照してください。
- (オプション)粘着の強さ(Glue Strength)マップをペイントすることで、引き裂きまたは粉砕が nCloth で発生する場所を指定することもできます。
注:
- コンストレイントを引き裂きまたは粉砕可能な nCloth に追加する場合は、その入力メッシュ(nMeshShape)に追加します。
- 引き裂きまたは粉砕可能な nCloth のテクスチャ マップをペイントする場合は、その入力メッシュにペイントします。nCloth を引き裂きまたは粉砕可能にするとその出力メッシュのトポロジも変更されるため、引き裂きまたは粉砕可能な nCloth オブジェクトの頂点マップは使用しないでください。