レンダリングは、3D コンピュータ グラフィックス制作プロセスの最終段階です。
広い文脈でのレンダリングは、オブジェクトのシェーディングとテクスチャリング、およびシーンのライティングから始まり、サーフェス、マテリアル、光、および移動が最終的なイメージまたはイメージ シーケンスに処理されたときに終わります。
シーンを構築する(オブジェクトのシェーディングとテクスチャ マッピング、シーンのライティング、カメラの配置など)にあたって、最終的なレンダーしたイメージまたはイメージ シーケンスを生成する前に、何度もシーンを表示する必要が生じます。この処理では、(特定のプロジェクトによっては)追加のカメラの作成および設定が行われる場合もあります。
最終レンダーに時間を費やす前に、シーンを反復表示して、画質の問題点を見つけて修正したり、最終レンダーにかかる時間を概算して短縮したりしてください。
Autodesk® Maya® では、単一のフレーム、アニメーションの一部(複数フレーム)、またはアニメーション全体を表示したり最終レンダーしたりすることができます。
レンダリングのポイントは、要求される視覚的な複雑さと制限時間内にいくつのフレームをレンダーできるかを定義するレンダリング スピードとのバランスを見極めることです。
レンダリングは、膨大な量の複雑な計算を必要とするため、コンピュータを長時間ビジー状態にする可能性があります。レンダリングでは、Maya 内の各サブシステムからデータが集められ、テッセレーション、テクスチャマッピング、シェーディング、クリッピング、およびライティングに関連する独自のデータが解釈されます。
レンダーしたイメージを生成する場合には、イメージの精度(アンチエイリアシングとサンプリング)をとるか、レンダリング スピードをとるか、あるいはその両方か、常に選択が求められます。
最高画質のイメージを得るには、通常はレンダー時間も最長になります。効率的な作業のカギは、納期に間に合うように可能な限り短い時間で、十分な画質のイメージを作ることです。すなわち、特定のプロジェクトに対して許容できるレベルの画質のイメージを生成する、最も経済的なオプション値を選択することです。