Gameware Navigation SDK には、地形メッシュから NavData を自動的に生成するツールが用意されています。これらのツールでは、次のセクションに示すように、NavData を生成するのに複数の異なるワークフローを選択できます。
これらの異なるワークフローは、最終的にはすべて同じコードとライブラリを使用して NavData を生成するという点においては同じですし、これらのワークフローが生成する NavDataの品質に変わりはありません。パイプラインに最適な手法と、希望する Gameware Navigation の使用方法に合うものをどれでも選択できます。
スタンドアロンの Navigation Lab は、NavData の生成と視覚化のための視覚的でインタラクティブなツールを提供します。
Navigation Lab を使用すると、次のことができます。
Navigation Lab は、生成する NavData で即座にフィードバックを提供するので、初期化の評価中に NavData を生成するための推奨の手段です。段階的に学習できるチュートリアルについては、「統合フェーズ 2: 最初の NavData を生成する」を参照してください。
ただし、Navigation Lab を通じた NavData の生成にはユーザによる操作が必要なため、Gameware Navigation をプロダクション パイプラインにより深く統合する場合は、Navigation Lab を使わずに、次に示す他のいずれかのツールを使用する場合がほとんどです。
NavGenLauncher ツールは、.navgenproj ファイルという XML 設定から直接 NavData を生成するコマンド ラインユーティリティです。このファイルには、入力 .obj ファイルとその他のパラメータを指定します。
NavGenLauncher は、スクリプトを通じて、またはユーザ独自のエディタまたはカスタム ツールから呼び出すことで、使用することができます。たとえば、Navigation Lab を使用して NavData を生成するときは、NavGenLauncher ツールが透過的に呼び出されて実際の生成が実行されます。したがって、NavGenLauncher は Navigation Lab とすべて同じ機能をサポートします。ただし、視覚的なインタフェースを通じて入力を提供するのではなく、ユーザが入力設定ファイルで入力を提供することが異なります。
NavData の生成に関するこのコマンド ラインの手法は、夜間にビルドするスクリプトなど、大量のジオメトリ データを定期的にバッチ処理で生成する必要があるプロダクション パイプラインに適しているかもしれません。ただし、NavGenLauncher ツールは主に .obj 形式の入力ジオメトリから動作する汎用ツールであり、NavData 生成フレームワークのすべての可能性を公開するわけではないので、NavData 生成 API を直接呼び出す、ユーザ独自の類似したカスタム ツールの作成を検討することをお勧めします。
NavGenLauncher の詳しい使用方法、および指定できる入力ファイルについては、「NavGenLauncher」を参照してください。
ほとんどのクライアントが、NavData 生成フレームワークの API を直接使用したくなることが想定されます。この手法では、上記に示したスタンドアロン ツールのすべての可能性に加えて、次のことができます。
おそらく、Gameware Navigation を使用するほとんどのプロジェクトでは、NavData のスタンドアロン生成ツールを使って簡単にできることよりも、大量のジオメトリ データを管理する難しさの方が上回ってしまうことになると思います。この時点では、NavData 生成フレームワークをユーザ独自のレベル編集ツールまたはカスタム アプリケーションに統合することが想定されます。ただし、これは絶対に必要というわけではありません。制作サイクルの任意の時点でこの手法に切り替えることもできれば、スタンドアロン ツールで問題がなければそのまま使い続けることもできます。
ゲーム エディタまたはカスタム ツールに NavData 生成フレームワークの最初の統合を行う方法を示すチュートリアルについては、「統合フェーズ 6: NavData 生成 API を使用する」を参照してください。PointGraph 生成や繰り返しのリビルドなど、追加の使用例または機能を示すコード サンプルについては、サンプルを参照してください。