シャドウ タイプに「mental ray シャドウ マップ」を選択すると、mental ray レンダラーでは mental ray のシャドウ マップ アルゴリズムを使用してシャドウを生成します。
スキャンライン レンダラーでは、[mental ray シャドウ マップ](mental ray Shadow Map)シャドウはサポートされません。スキャンライン レンダラーは、このタイプのシャドウが検出されると、このライトのシャドウを生成しません。
注: mental ray のシャドウマップされたシャドウは常に「両面」です。つまり、mental ray のシャドウマップされたシャドウでは、レンダリング時に面法線が考慮されません。
インタフェース
- マップ サイズ
- シャドウ マップの解像度を設定します。マップのサイズは、この値を二乗したものです。解像度が高いほど処理時間が長くなりますが、より正確なシャドウを生成することができます。既定値は 512 です。
- サンプル範囲
- 0 (ゼロ)より大きい場合、ソフト エッジのシャドウが生成されます。この値は、ソフトにするマップのエリアを指定します。マップは[サンプル](Samples)で指定されたマップの部分を取り除くことでソフトになります。既定値は 0.0 です。
ソフト シャドウ効果を得るには、[サンプル範囲](Sample Range)に 0 より大きい値を設定するときに[サンプル](Sample)にも 0 より大きい値を設定する必要があります。
指向性ライトの場合、[サンプル範囲](Sample Range)にスポットライトより大きい値が必要になります。
- サンプル
- ソフト シャドウを生成するときに、シャドウ マップから取り除くサンプルの数を設定します。既定値は 1 です。
- バイアスを使用
- チェックマークを付けると、シャドウ バイアスが変化します。値を大きくすると、影付けオブジェクトとシャドウの距離が大きくなります。既定値は 10 です。
[透明なシャドウ](Transparent Shadows)領域
- 有効
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、シャドウ マップは複数の Z レイヤとともに保存され、透明度が含まれることがあります。既定値ではチェックマークが付いていません。
- カラー値
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、サーフェス カラーがシャドウのカラーに影響します。既定値ではチェックマークが付いています。
[カラー](Color)のチェックマークを消すと、レンダリング時にメモリが節約されます。
- マージする距離
- 2 つのサーフェスが 「別個」であるとみなされるために 2 つのサーフェス間で必要になる最低距離です。 2 つのサーフェスがこの値より近い場合、シャドウ マップではこの 2 つのサーフェスが単一のサーフェスとして扱われます。 0.0 に設定すると、mental ray レンダラーでは、使用する距離の値が自動的に計算されます。既定値は 0.0 (自動)です。
[マージする距離](Merge Distance)の値を大きくすると、メモリの消費量が減りますが、シャドウ品質が下がることがあります。[マージする距離](Merge Distance)の値を小さくすると、メモリの消費量が増えて、レンダリング速度が遅くなります。
- [サンプル/ピクセル]
- シャドウ マップでピクセルを生成するために使用するサンプル数。値を大きくすると、シャドウの品質と詳細が向上しますが、レンダリング時間は長くなります。既定値は 5 です。
シャドウ マップでエイリアスが発生する場合は、[サンプル/ピクセル](Samples/Pixel)の値を上げてください。細かくて詳細なジオメトリが影を落とす場合は、この設定が特に便利です。