CATMotion

CATMotion は、CAT の手続き型モーション サイクル生成システムです。CATMotion を使用すると、足跡をスライドさせることなく、リグの速度と方向に適応したモーション サイクルを作成できます。平坦ではない表面上の移動でも可能です。

基本的なモーション サイクルの作成用に、CATMotion にはその場歩きモードがあります。シーン内でリグを移動させるには、3ds Max で通常どおりアニメートしたパス ノード(通常、ダミーまたはポイント オブジェクト)にリグをリンクします。たとえばパス コンストレイントの割り当てや、群集システムへのダミーのリンクといった作業を指します。

CATMotion の設定は、プリセットとして保存して、同じ構造の任意のリグに適用できます。一度に複数のプリセットをロードして、重みをアニメートすることでプリセット同士をブレンドできます。ブレンドしても、歩行での足跡のすべりは発生しません。

CATMotion では、リグの動きがコンポーネント、つまりコントローラ単位に分解されます。たとえば骨盤のモーション サイクルは、ツイスト、ロール、リフト、プッシュといった 8 種類のコントローラからなります。それぞれのコンポーネントは、通常は 4 ポイント カーブを編集することでパラメトリックに制御できます。いずれのパラメータもアニメートが可能なほか、任意の標準のアニメーション コントローラを割り当てることができます。

注: CATMotion は本来、簡単なサイクルを生成するためのものです。一般的には、個々のコンポーネントをアニメートするためではなく、レイヤ内にさまざまなサイクルを作成して、重みの値をアニメートすることでそれらのサイクルをブレンドする目的で使用します。

イメージ提供: Cobalt VFX

CATMotion コントロール

CATMotion 階層は、リグの構造を表わしたものです。CAT には、CATMotion で使用できるコントロールを決める、5 つの基本的なリグ要素(脚、腕、脊椎、尾、エクストラ ボーン)があります。CATMotion では、フットプリントは、脚として定義されているリムに対してのみ生成されます。たとえば、2 本の脚で歩き、4 本の脚で走るゴリラをアニメートするような場合でも、腕にフットプリントを使用することはできません。したがって、アニメートに必要なすべてのコントローラを持つリグを作成するためには、事前にキャラクタの動きを十分に検討する必要があります。