リム位相

[リム位相](LimbPhases)パネルでは、CATMotion の腕と脚のモーションのグローバルな設定を行います。

インタフェース

パネル上部にはフットプリントのコントロールが、パネル下部にはリムの相対的な動きをコントロールする位相スライダがあります。

[フット プリント](FootPrints)領域

フット プリントは、足の配置を個別に表示し、編集できるようにするヘルパー オブジェクトです。フットプリントを編集すると、リグの骨盤は自動的に再配置されます。

注: フットプリントはアニメートできます。たとえば、フットプリントの位置にキーフレームを設定して、キャラクタが走りながら角を曲がるときに足を滑らせるといったアクションを作成できます。また、フットプリントをスペース ワープにバインドしたり、アタッチメント コンストレイントを使用するなどして、アニメーション サーフェス上でキャラクタを歩かせることもできます。
ヒント: フットプリントを編集することでハブがどれだけ移動するかは、ハブの脚の数によって違ってきます。たとえば、二足ハブの場合は、ハブはフットプリント間の中間に移動します。四足ハブの場合は、フットプリントまでの距離の 4 分の 1 の位置に移動します。
ステップ マスク

このオプションをオンにすると、一連のフットプリントが相互に重なったとき、つまりパス ノードが停止したときに、リグが自動的に停止します。パス ノードが再び動き始めると、リグも歩行を再開します。

注: 歩行モーションの停止と再開は即時には行われません。通常は、リグはパス ノードが停止してから数フレーム後に停止し、パス ノードが再び動き始める少し前に歩行を再開します。
作成
クリックしてフットプリントを表示し、確認や編集を行います。
削除
フットプリントを削除します。フットプリントとその編集内容はソフトウェアに記憶されますが、フットプリントのアニメーションは失われます。フットプリントは、[作成](Create)を使用して復元できます。
[選択](Selected)、[すべて](All)
どちらかのオプションを選択して、[リセット](Reset)コマンドと[地面を選択](Pick Ground)コマンドを選択したフットプリントにのみ適用するか、すべてのフットプリントに適用するかを定義します。
リセット(Reset)
フットプリントを、オリジナル位置(編集されていない位置)に戻します。
地面を選択
作成したフットプリントを、地面(または床)のサーフェス([リプル](Ripple)モディファイヤが適用された平面プリミティブなど)に位置合わせします。[地面を選択](Pick Ground)ボタンをクリックしてから、地面にあたるオブジェクトを選択します。
ヒント: [オート キー](Auto Key)がオンになっている状態で[地面を選択](Pick Ground)を使用すると、フットプリントにキーが設定されます。したがって、4 ~ 5 フレームごとに[地面を選択](Pick Ground)を適用すれば、アニメーション サーフェスにフットプリントを合わせることもできます。フットプリントをアニメーション サーフェスに拘束したい場合は、アタッチメント コンストレイントを使用して個々の足跡を手動で拘束するよりも、地面を選択を使用した方がパス ノードとグローバル設定の変更が適用されるため、作業が簡単です。

[リム位相スライダ](limb phase sliders)

リムの位相とは、リムのモーションのタイミングを左右するリズムのようなものと考えてください。

[リム位相](LimbPhases)パネルには、キャラクタの各リムごとに 1 つずつスライダが表示されます。個々の腕と脚の動きは位相オフセットで制御されます。位相オフセットでは、リムのモーションの全体的なオフセットを、ボディ全体のモーションに対して相対的に定義します。複数のスライダを同じ値に設定すると、対応する複数のリムが同時に動きます。あるスライダを別のスライダのちょうど半分の値に設定すると、それらのリムの位相は完全に一致しなくなります。実際には、二足動物の脚の位相は完全には一致しません。片方の足が宙に浮いているときは、もう片方の足は地面に接しています。

ヒント: 各スライダのラベルはリムの名前になります。リム名は、リムのボーンを選択した状態で、[修正](Modify)パネルで編集することができます。「CAT の命名システムの使用」を参照してください。[リム位相](LimbPhases)パネルの表示中にリム名を変更した場合は、いったん別のパネルに切り替えてから再度リム位相パネルに戻ると、リム名が更新されます。