フリーフォームによる方法でキャラクタをアニメートするには、まずアニメートさせたいボディ パーツや、ボディ パーツに与える動作のタイプを選択する方法を理解しておく必要があります。3ds Max および Biped では、さまざまな方法でアニメーション トラックを選択および移動できます。3ds Max のトラック ビューを使用するものがありますが、このダイアログ ボックスにより、シーン内のジオメトリ データやモーション データの表示や管理を行うために便利な環境が提供されます。
Biped のボディ パーツごとに、トラック ビューまたはトラック バーにモーション データを表示できます。この Biped のオブジェクトを選択した後は、次に説明する方法で、オブジェクトに関連付けられたモーション データを、トラック バーまたはトラック ビュー内のそのオブジェクトの変換ブランチに表示することができます。
Biped では、キーフレームを設定するときにキャラクタの動きをより正確に制御する場合、アニメーション トラックを展開または集約することができます。たとえば、腕のボディ パーツのトラックは、極限まで制御できるよう、5 つの個別のトラックに展開してアニメートできます。
また、作業を単純化するためにトラックを集約し、1 つのキーを使用して腕全体のポーズ全体を設定することができます。腕、脚、ポニーテール、首、尾、および脊椎のトラックの展開と集約ができます。
3ds Max には、モーション データをファンクション カーブとして表示する新機能があります。ファンクション カーブは、 トラック ビュー - カーブ エディタか、ワークベンチで表示および操作できます。ワークベンチには、カーブ内のモーションの問題を分析および修正する専用ツールが備わっています。
トラックをすばやく選択したい場合は、[トラックの選択](Track Selection)ロールアウトを使用できます。これらのボタンでは、Biped の重心の水平方向および垂直方向の動きを表すモーション トラックをすばやく選択できます。また、反対側の四肢、対称の位置にある四肢の選択も可能です。Biped には、重心を 3 つのトラック(それぞれ垂直方向、水平方向、回転を表す)で表すという特徴があります。
[トラックの選択](Track Selection)ロールアウトからのトラックの選択
重心には、モーションを表す 2 つのアニメーション トラックと、回転を表すアニメーション トラックが 1 つあります。これらのトラックは、[トラックの選択](Track Selection)ロールアウトから選択できます。
ボディ水平方向
ボディ垂直方向
ボディ回転([ボディの回転](Body Turning)トラックを選択)
名前を入力してトラックを選択する
トラック ビューの[選択されたオブジェクトをズーム](Zoom Selected Object)ボタンの横にあるテキスト入力フィールドを使用すると、階層ツリーをナビゲートして希望のオブジェクトのトラックを選択できます。このテキスト入力フィールドにオブジェクト名を入力し、Enter キーを押します。このとき、必要に応じてワイルドカードを使用できます。
トラック ビューからトラックを選択する
トラック ビューの階層ウィンドウで Biped の階層ツリーをナビゲートして、希望のオブジェクトを簡単に見つけることができます。
階層内の子オブジェクトは、親オブジェクトにネストされています。ネストされているオブジェクトにたどりつくには、その親オブジェクトをいくつか開かなければならないことがあります。Biped のトラックは、次のようにグループ化されています。
- 重心
- 足跡
- Pelvis (骨盤) (ブランチ 1) Spine (脊椎)、Neck (首) (ブランチ)、Head (頭)、Ponytail (ポニーテール)
- Pelvis (骨盤) (ブランチ 2) Thigh (上脚)、Calf (下脚)、Foot (足)、Toes (足の指)
- Pelvis (骨盤) (ブランチ 3) Tail (尾)
- Neck (首) (ブランチ 1)、Head (頭)
- Neck (首) (ブランチ 2)、Clavicle (鎖骨)、UpperArm (上腕)、Forearm (前腕)、Hand (手)、Fingers (指)
これらのトラックは、トラック ビュー、拡張されたトラックバー、ワークベンチに表示できます。
手と手の指は腕に、また、足と足の指は脚にグループ化されていることに注意してください。
ボディの変換キーは、垂直方向トラック、水平方向トラック、回転トラックに分かれています。
手順
トラック ビューを表示するには:
- 3ds Max ツールバーの[カーブ エディタ](Curve Editor)をクリックします。
- Biped オブジェクトを選択し、右クリックして[カーブ エディタ](Curve Editor)を選択します。
階層リストに、選択された Biped オブジェクトのトラックが自動的に表示されます。
- [グラフ エディタ](Graph Editors)メニュー
[トラック ビュー - カーブ エディタ](Track View - Curve Editor)を選択します。
画面から選択するには:
- トラックにある Biped のリンクの上にカーソルを置きます。このとき、必要に応じてズーム コントロールを使用します。
- Biped のパーツ上でカーソルを置いたままにすると、カーソルが置かれているオブジェクトの名前を示すツール チップが表示されます。
- Biped のリンクをクリックして、選択します。
ヒント: 選択した後は、別のフィードバック デバイスが使用可能になります。選択したオブジェクトの名前は、[修正](Modify)、[階層](Hierarchy)、[モーション](Motion)、[表示](Display)の各パネルの一番上のフィールドに表示されます。
- トラック ビューで[選択されたオブジェクトをズーム](Zoom Selected Object)をクリックします。
これで、トラック ビューの階層ウィンドウ内でのオブジェクトの表示位置が変更され、選択したオブジェクトが階層ウィンドウの一番上に表示されます。現在のモーションに対してそのオブジェクトのアニメーション(すなわち変換)トラックが存在する場合は、それらがオブジェクトの名前の下にネストされて表示されます。
注: 既定値では、腕オブジェクトのキーはすべて Clavicle (鎖骨)トラックに、脚オブジェクトのキーはすべて Thigh (腿)トラックにあります。Biped の足を選択して、[選択されたオブジェクトをズーム](Zoom Selected Object)ボタンをクリックした場合は、トラック ビューの階層を上にスクロールしなければ Thigh トラックの変換キーが表示されないことがあります。これらのキーには、足の変換も格納されます。ヒント: 個々のオブジェクトについての変換トラックを選択する場合は、[キーフレーミング ツール](Keyframing Tools)ロールアウトの[別のトラック](Separate Tracks)領域にあるコントロールを使用します。
足跡トラックを表示するには:
- 足跡アニメーションを持つ任意の Biped を選択します。
- [モーション](Motion)パネル [Biped]ロールアウトで、[足跡モード](Footstep Mode)をオンにします。
- ビューポート内を右クリックして[カーブ エディタ](Curve Editor)を選択します。
- トラック ビューのメニュー バーで、[モード](Modes) [ドープ シート](Dope Sheet)を選択します。
- ビューポート内の任意の足跡をクリックします。すると、階層リストに足跡トラックが表示されます。