OpenEXR ファイル

3ds Max は、OpenEXR 形式のイメージ ファイルの読み込みおよび書き出しに対応しています。OpenEXR は、イメージ ファイル形式であると同時に、イメージ ファイルの読み込みおよび書き出しを行うための汎用的なオープン ソース API でもあります。

OpenEXR ファイルには、exr またはfxr のファイル名拡張子があります。

OpenEXR については、公式 Web サイトを参照してください。以下の説明は、OpenEXR のホーム ページから直接抜粋したものです。

OpenEXR は、Industrial Light & Magic 社が開発した、イメージ編集アプリケーションで使用できる、高いダイナミック範囲(HDR)のイメージ ファイル形式です。

OpenEXR は、ILM で現在製作されているすべてのモーション ピクチャで使用されています。OpenEXR を最初に採用した映画は、「ハリー・ポッターと賢者の石」、「メン・イン・ブラック 2」、「ギャング・オブ・ニューヨーク」、「サイン」です。以来、OpenEXR は、ILM のメインのイメージ ファイル形式となっています。

OpenEXR には以下の特徴があります。

OpenEXR Bitmap I/O は、OpenEXR 形式自体の柔軟性を利用することで、標準の OpenEXR 形式を拡張するソフトウェアです。多くの OpenEXR ファイル読み込みが実装の制限および現在の標準への制限によって認識できない形式であっても、このソフトウェアを使用すれば、チャネル、アトリビュート、および汎用 RGBA データをそのような形式で書き出すことができます。

たとえば、完全な 32 ビット浮動小数点 RGBA ファイルを書き出すことができます。OpenEXR API 自体はその機能を完全にサポートしており、それらのファイルを標準の OpenEXR ライブラリ セットを使用して書き出すことができますが、ほとんどのアプリケーションは「標準的」な EXR ファイルと見なされている 16 ビット浮動小数点(Half Float)の RGBA ファイルだけしか読み込みません。

ヒント: OpenEXR 形式の 32 ビット サポートを最大限に活用するには、mental ray レンダラーを使用し、[フレーム バッファ タイプ](Frame Buffer Type)を[浮動小数点 (32 ビット/チャネル)](Floating-Point (32 bits per channel))に設定します。
注: 浮動小数点 32 ビット出力でレンダリングすると、光源の自己照明または反射などの明るい領域にぎざぎざが発生する場合があります。詳細については、「フレーム バッファ タイプ」を参照してください。

設定ファイル

OpenEXR プラグインでは、設定情報は fopenexr.cfg という名前のバイナリ CFG ファイルに保存されます。このファイルは、OpenEXR 設定を初めて編集したときに自動的に生成され、EXR ファイルをロードまたは保存するときに設定を修正するたびに更新されます。