工具位置を設定

通常、フライス盤には 1 つの工具位置しかないため、比較的簡単に設定することができます。しかし、複数の刃物台のある旋盤や Turn/Mill マシンでは、異なるタイプの工具を取り付けるための複数の工具ブロックが必要です。旋盤や Turn/Mill マシンのマシン デザイン ファイル作成において、工具位置の正確な設定は最も難しいタスクのうちの 1 つです。

旋盤や Turn/Mill マシンの工具位置を設定する前に、次のトピックを参照してください。

• 工具位置設定 ダイアログ
• 刃物台の工具ブロックのタイプ
• 工具ブロック ダイアログ

次の表は、工具ブロックのタイプ別の要約となります。

タイプ	必要 / 不要	未設定の場合に使用される工具
X 工具	必要	－
Z 工具	必要	－
外径旋削(右勝手)	不要	X 工具
Z 孔あけ/切削 (のみ)	不要	Z 工具
Z ボーリング (のみ)	不要	Z 工具
外径旋削(左勝手)	不要	X 工具

次を参考に、工具位置と工具ブロックを設定します。

• 刃物台の位置を作成するには、刃物台ソリッド(刃物台の形状を定義するソリッド)に LCS がなければなりません。工具位置を設定する前に、ローカル座標系 ダイアログで UCS を設定します。この UCS の位置と向きの詳細については、旋削加工の 工具位置設定 のトピックを参照してください。
• 使用中の CNC ファイルが、工具位置設定 ダイアログの 工具位置 タブで指定した各位置に、刃物台を割り当てているかどうかを確認します。例えば、メイン下部 と サブ下部 を入れ替えることはできません。

工具位置と刃物台の初回設定時は、適切に動作しない原因や、定義済み(または未定義)の内容を断定するのが難しいこともあります。次を参考に設定します。

• フライス盤では、1 つのソリッドに対して 1 つの工具位置しか設定することができません。ソリッドを 1 つずつ選択して、工具位置設定 ダイアログ、または、工具ブロック ダイアログでの設定内容を確認します。ただし、特定のソリッドに対して工具位置が定義されていない場合、これらのダイアログにこの情報は明確には表示されません。ローカル座標系 ダイアログの 既存の UCS ドロップダウン リストが ストック になっている場合、未定義の可能性があります。
• 位置が不明な場合、削除して再定義します。工具位置 / ブロックを削除 ダイアログを使用して、工具位置設定 ダイアログ、または、工具ブロック ダイアログで作成した工具位置を削除します。