マルチバレル熱可塑性樹脂射出成形

マルチバレル熱可塑性樹脂射出成形解析は、単一材料の射出をシミュレーションして、成形品の充填の高速化と保圧の均一化を図る目的で使用します。

この成形プロセスは、次のメッシュ タイプでサポートされています。

注: 従来型の熱可塑性樹脂射出成形のみがサポートされています。それ以外の、ガスアシスト射出成形、圧縮成形、コインジェクション成形、マイクロセルラーなどの熱可塑性樹脂射出成形手法はサポートされていません。

マスター バレル

マスター バレルは、標準射出位置を使用して設定します。モデル上に配置するすべての射出位置はマスター バレルで、その動作条件は [プロセス設定ウィザード]で提供した情報から得られます。[プロセス設定ウィザード]を使用して、すべてのマスター バレルの金型と樹脂の温度、遅延時間(必要な場合)、[充填]、[保圧]、[冷却]の設定を行います。[高度なオプション]を使用して、成形材料、成形機の設定、ソルバー パラメータを定義します。マスター バレル(1 つまたは複数)に設定した高度なオプションは、すべてのサブバレルによっても使用されます。

サブバレル

サブバレルは、[境界条件]タブの[マルチ バレル]パネルを使用して作成します。サブバレルごとに独立した動作条件とすることはできますが、[高度なオプション]の設定はマスター バレルに設定した内容が使用されます。独立したバレル プロパティには、次のものが含まれます。

  • 樹脂温度
  • 一部の成形機設定
  • 遅延時間
  • 充填制御、保圧制御、冷却制御