概要 - 境界オブジェクトの境界スペース プロパティを設定する

自動調整スペースの境界を形成するためのオブジェクトでは、スペースを生成する前に各オブジェクトの[境界スペース]プロパティを[はい]に設定しておく必要があります。[境界スペース]プロパティは、オブジェクト上で設定するか、スタイルを使用するオブジェクトの場合にはオブジェクト スタイルで設定できます。

ヒント: 境界オブジェクトの[境界スペース]プロパティを[はい]に設定する前に、生成するスペースに対してこのタイプのオブジェクトが有効な境界オブジェクトであることを確認してください。たとえば、屋根または屋根スラブは、3D 自由形状スペースに対してのみ有効な境界オブジェクトです。つまり、スラブの[境界スペース]プロパティが[はい]に設定されていても、屋根または屋根スラブを使用して押し出し 3D スペースまたは 2D スペースを生成することはできません。

次の概要図は、境界オブジェクトの[境界スペース]プロパティの設定が自動調整スペースの生成にどのように影響するかを示しています。境界オブジェクトの[境界スペース]プロパティを設定する方法の詳細は、次のセクションを参照してください。

次の図では、「AutoCAD オブジェクト」という用語は AutoCAD 線図(線分、円弧、円、ポリラインなど)を指しています。

前バージョンのソフトウェアからプロファイルを移行する

AutoCAD Architecture 2009 以降、オブジェクトをスペースの境界オブジェクトとして定義するメカニズムが変更されました。前バージョンでは、スペース生成中にオブジェクト フィルタを適用することでオブジェクトを選択しました。AutoCAD Architecture 2022 toolset では、各オブジェクトの[境界スペース]プロパティは[プロパティ]パレットまたはオブジェクト スタイルに含まれており、そこで境界オブジェクトとして定義されます。

プロファイル(ARG ファイル)を旧リリースから読み込んだ場合は、読み込まれたプロファイルの AutoCAD 線図(線分、円弧、円、ポリライン)に対する[境界スペース]プロパティはプロパティ パレットに表示されません。AutoCAD·線図の[境界スペース]プロパティを表示するには、コマンド ラインで AECSPACEDISPLAYBOUNDSPACESPROPERTY コマンドを実行します。これにより、AutoCAD 線図に対する[境界スペース]プロパティの表示がプロパティ パレットで有効になります。