概要 - レイヤ標準を作成、編集する

レイヤ標準には、定義済みのレイヤ名に加えて、そのレイヤ標準を使用して作成する新しいレイヤの名前を決定する一連の規則が含まれています。 レイヤ標準を使用すると、一貫していて分かりやすいレイヤ名を提供する、それぞれのレイヤ作成規約、プロジェクトのレイヤ作成規約、オフィスのレイヤ作成規約を確立できます。 AutoCAD Architecture 2023 toolset では、さまざまなレイヤ標準を図面で使用できます。既存のレイヤ標準をカスタマイズすれば、ユーザ独自のレイヤ標準を作成することもできます。

レイヤ標準によってレイヤ名が決まる方法

レイヤ標準を使用して新しいレイヤを作成すると、レイヤ名には、区切り記号(たとえば、ハイフン)で区切られた複数の部分が存在します。 レイヤ名のそれぞれの部分は、レイヤ標準の対応するフィールドに指定されている規則によって決まります。

たとえば、AIA 2nd Edition レイヤ標準には、Discipline Designator、Major、Minor 1、Minor 2、Status という 5 つのフィールドがあり、新しいレイヤのそれぞれの名前を形成します。 次の例に示すように、各フィールドは区切り記号のハイフン(-)によって区切られています。

(Discipline Designator) - (Major) - (Minor 1) - (Minor 2) - (Status)

Discipline の値が「A」、Major の値が「Wall」、Minor 1 の値が「Full」、Minor 2 の値が「Abov」、Status の値が「D」で、撤去レイヤであることを表す図面のレイヤには、「A-WALL-FULL-ABOV-D」という名前が付きます。

レイヤ標準の定義を編集するとこれらの規則を変更できます。

レイヤ キーの優先を指定すると、各フィールドの情報を変更してレイヤ標準によるレイヤ名の作成方法を変更できます。

[画層プロパティ管理]に含まれているレイヤ標準

AutoCAD Architecture 2023 toolset では、AIA 2nd Edition、BS1192 Descriptive、BS1192 - AUG Version 2 などの業界標準レイヤ作成規約を使用できます。次のような追加の国際レイヤ規約、すなわち、DIN 276、ISYBAU Long Format、ISYBAU Short Format、および STLB も提供されます。 各レイヤ標準には、フィールド別に編成された特定の情報が含まれています。 レイヤ標準のフィールドの値を変更することで、各フィールドでの情報の表示方法を指定できます。