レイヤ キーは、作成したオブジェクトを定義済みのレイヤにマップします。 それぞれのレイヤの既定値プロパティも指定されます。
オブジェクトを作成すると、そのオブジェクトに関連付けられたレイヤ キーによって、そのオブジェクトが、マップされているレイヤに自動的に配置されます。 レイヤ キーを使用すると、レイヤ キーイングと呼ばれる自動的にオブジェクトが定義済みのレイヤに配置されます。 通常は、レイヤ標準に準拠するレイヤに対して、オブジェクトを「固定(キー)」します。 各レイヤ標準は、修正可能な一連の規則に基づいてレイヤに名前を付けます。
レイヤ キー スタイルと呼ばれる、さまざまなレイヤ キー セットを作成して、図面で定義されたレイヤへのオブジェクトの配置に使用できます。 各レイヤ キー スタイルには、一連のレイヤ キーが含まれています。 AIA と BS1192 の両方のレイヤ キー スタイルには、すべての AEC オブジェクトに対するレイヤ名、説明、色、線種、線の太さ、印刷スタイル、印刷設定などのレイヤ プロパティとレイヤ キーが含まれています。 AutoCAD Architecture 2023 toolset に付属の AIA レイヤ標準、BS1192 レイヤ標準、およびレイヤ キー スタイルは、AecLayerStd.dwg (C:¥ProgramData¥Autodesk¥ACA <バージョン>¥jpn¥Layers フォルダにあります)から読み込むことができます。必要な場合は、このスタイルを修正したり、新しいレイヤ キー スタイルを作成することができます。 LY ファイルからレイヤ キー スタイルを作成することもできます。
レイヤ キー スタイルから、レイヤ キーを追加したり、除去することができます。 既定のレイヤ キーは除去できません。 既存のレイヤ キー スタイルに含まれるすべてのレイヤのプロパティも編集することができます。 各レイヤ キーがマップされるレイヤのレイヤ名、説明、色、線種、線の太さ、印刷スタイル、印刷に対する設定を変更できます。 レイヤ キー スタイルがレイヤ標準に基づいている場合は、そのレイヤ キー スタイルの範囲内で、すべてまたは一部のレイヤ キーに優先設定を使用できます。
使用する Architectural Desktop の S8 または Release 1 の LY ファイルがある場合は、LY ファイルから新しいレイヤ キー スタイルを作成できます。
独自のレイヤ キー スタイルを作成する場合でも、既存の LY ファイルから作成する場合でも、優先設定を使用する場合は、レイヤ キー スタイルのベースは、現在の図面のレイヤ標準にする必要があります。 非標準のレイヤ キー スタイルを作成した場合、[優先のオン/オフ]コマンドは使用できません。 レイヤ キー スタイルをコピーした場合は、コピーしたレイヤ キー スタイルがレイヤ標準をベースにしている場合に限り、レイヤ キーの優先を使用できます。
レイヤ キー スタイルの作成、編集、コピー、名前削除を行うには、スタイル マネージャを使用します。 スタイル マネージャは、複数の図面やテンプレートに含まれているスタイルを一元的に操作できる AutoCAD Architecture 2023 toolset ユーティリティです。