概要 - 外部参照を管理する

AEC オブジェクトを AutoCAD 基本オブジェクトに分解するときに、[外部参照をバインド]オプションを使用しないと、作業がより複雑になります。これは、外部参照のオブジェクトが実際には、現在表示されている図面ではなくて別の図面ファイルに属しているためです。外部参照ファイルを変換するには、2 つの方法があります。

注: [AEC オブジェクトを分解]を使用する場合は、最初に親と外部参照の図面ファイルをすべてコピーしてください。次に親図面を開き、外部参照マネージャを使用して各外部参照の保存されているパスを変更します。それらの外部参照を同時に選択し、[外部参照の位置]編集ボックスで、それぞれのファイル名を変更します。最後に、図面それぞれについて、開き、分解し、保存します。

図面を別の外部参照として保持することが必須な場合に限り、分解の方法を選択してください。場合によっては同じグラフィックスが得られないことがあります。それは、外部参照図面内に表示されているオブジェクトが、事実上ホスト図面のビューポート表示設定に基づいているためです。しかし、外部参照図面を変換するとき、オブジェクトは、それが属している図面のビューポートしか認識しません。両方の図面に同じ表示設定を使用していない場合、AutoCAD プリミティブに変換されたときにグラフィックス出力が異なることがあります。

たとえば、外部参照図面にプラン表示を示すビューポイントが 1 つしかなく、しかもプラン表示とモデル表示が両方ともホスト ファイルで使用されている場合、ファイルを別々に分解して分離すると最終ファイルにはプラン表示だけが残ります。外部参照図面に複数の表示レベルがある場合、それぞれのビューポートに適切な表示レベルを含めるには、ホスト図面内で 1 つまたは複数の外部参照のビューポート レイヤをクリアする必要があります。