ソフトウェアで作成した図面を AutoCAD に書き出すには、次の操作を実行します。
この手順を実行すると、すべての AEC オブジェクトが分解されている、新しい AutoCAD 図面が作成されます。元の図面は残ります。
元図面のサイズと複雑度に応じて、結果の AutoCAD 図面には多数のプリミティブ オブジェクトが含まれることがあり、作図パフォーマンスに影響する場合があります。
注: 図面を AutoCAD 図面に書き出すと、すべての AEC オブジェクトが AutoCAD 基本オブジェクトに分解されます。これらの基本オブジェクトをソフトウェアで再度開いても、AEC オブジェクトには復元されません。
危険: Mview を含む図面を AutoCAD R14 に書き出す場合、書き出し時にアクティブなレイアウトのみ AutoCAD R14 で保持されます。矩形以外(ポリゴンまたはオブジェクト)の Mview は、矩形の Mview に変換されます。
- AEC オブジェクトの特定の表現を書き出すか、表示できるすべての表現を書き出すかを選択します。
次の操作を行いたい場合... |
次のように操作します... |
図面に含まれる AEC オブジェクトの現在アクティブな表現を書き出すには |
[モデル]タブをアクティブにします。現在アクティブなビューでそれらの表現のみが生成されます。 |
図面に含まれる AEC オブジェクトのすべての表現を書き出すには |
レイアウト タブのどれかをアクティブにします。すべてのレイアウトの表現が生成されます。 ヒント: これは通常、グラフィックスを重複して生成することになるので、図面の有用性が低下します。
|
たとえば、外部参照がアタッチされた背景としてコンサルタントが使用する図面を作成するとき、トップ ビューをアクティブな[モデル]タブ ビューポイントに表示してください。レンダリングの作成に使用する図面を作成するときは、アイソメ ビューをアクティブな[モデル]タブの ビューポイントに表示してください。
すべての[レイアウト]タブのビューポイントで使用される正確なグラフィックスを含む図面を作成するには、レイアウトタブをどれかアクティブにします。これらの図面は印刷サービスに送ることができます。たとえば、AutoCAD Architecture 2023 toolset または Object Enabler を使わずに印刷する場合です。
- コマンド ウィンドウを表示するには、[F2]を押します。
- コマンド ラインに exporttoautocad と入力します。
[AEC エディタ]オプション ページから現在アクティブな書き出し設定の一覧が表示されます。
- ファイル形式
- バインド外部参照
- バインド タイプ
- ファイル名接頭表記
- ファイル名末尾表記
- または、コマンド ラインに AECTOACAD と入力します。
- 図面を書き出す AutoCAD ファイル形式を変更するには、F と入力し、[Enter]を押します。
次の AutoCAD ファイル形式を使用できます。
- AutoCAD 2013
- AutoCAD 2010
- AutoCAD 2007
- AutoCAD 2004
- AutoCAD 2000
- AutoCAD R14
- 図面の書き出し時に外部参照をバインドするかどうかを指定するには、B と入力し、[Enter]を押して、Y または N を選択します。
注: 書き出された図面で視覚的な忠実度を保持するには、Y を選択することをお勧めします。外部参照を個別に開くと、表示がホスト図面と異なる場合があるため、個々の図面を書き出し、後でそれらをバインドすることによって視覚的な忠実度に影響する可能性があります。
- 図面の書き出し時に外部参照のバインド タイプを選択するには、T と入力し、次のいずれかを選択します。
次の操作を行いたい場合... |
次のように操作します... |
外部参照図面の名前を放棄し、書き出された図面の作成時にそれらのレイヤとスタイルをホスト図面に組み込むには |
I と入力します。 この場合、たとえば、分解された壁はすべて、そのソース図面(ホストまたは外部参照)に関係なく、同じレイヤに配置されます。
|
図面の書き出し時にレイヤ名などの外部参照をバインドする場合に外部参照の同一性を保持するには |
B と入力します。 この場合、たとえば、ホスト図面の壁を定義するブロックが、分解された図面の「壁 A」にあるとします。アタッチされている外部参照図面に含まれる壁は、図面名とレイヤ名から作成された名前(「図面 1$0$壁-A」など)を持つレイヤに配置されます。
|
重要: 複数の外部参照を含む図面を書き出す場合は、バインド オプションをお勧めします。外部参照レイヤに、名前が同じで異なる可視性設定がある場合は、挿入オプションを使用するとレイヤが合成され、見つかった最初のレイヤの設定が使用されます。これにより、オブジェクトが図面から消えてしまうなど、書き出された図面の結果が予測できなくなります。バインド オプションではレイヤとその設定が保持されるため、可視性の設定は元の図面と同じであることを確認してください。
- 書き出された AutoCAD 図面でオブジェクト プロパティを保持するかどうかを指定するには、M と入力して[Enter]を押します。
- オブジェクト プロパティを分解し、分解されたオブジェクトに直接割り当てるには、Y と入力します。
- オブジェクトをブロックで保持し、プロパティを ByLayer および ByBlock に設定するには、N と入力します。
- 図面名の接頭表記または末尾表記を選択するには、P または S と入力し、[Enter]を押して、接頭表記または末尾表記を入力します。
- 書き出される AutoCAD 図面の名前を入力して書き出しを開始するには、[Enter]を押してファイル名を入力します。
ヒント: 

[書き出し]

[AutoCAD]をクリックし、書き出し形式を選択することによって書き出しを開始することもできます。この場合、[オプション]ダイアログ ボックスの[AEC エディタ]タブで定義された書き出し設定を使用して書き出しが行われます。
重要: AECEXPORTTOAUTOCAD コマンドは ソフトウェアの Object Enabler に追加されていて、これにより図面を AutoCAD 内または他の AutoCAD ベースの業種別アプリケーションから AutoCAD 形式に書き出すことができます。