概要 - 注釈キー

ポイントの作成に注釈キーを利用する前に、注釈キーの内容と、注釈キーと照合するためにポイントの未処理注釈がどのように使用されるかを理解しておく必要があります。

概要

注釈キーを使用すると、ポイントの作成または読み込みの際に、図面内でのポイントの外観などの、一部の図面ポイント プロパティを自動的にコントロールすることができます。注釈キーを使用して図面ポイントを作成する前に、一連の注釈キーを作成します。その後、図面ポイントを作成または読み込むときに、ポイントの未処理注釈により、図面内にポイントを作成するためにどの注釈キーを使用するかを指定します。その注釈キーに対して定義したプロパティが、図面に追加される時点でポイントに適用されます。

注: ドラッグ アンド ドロップ機能を使用して注釈キーをコピーできます。詳細は、「図面内または図面間でスタイルをドラッグするには」を参照してください。

次の図は注釈キーの例で、コード、ポイント スタイル、ポイント ラベル スタイル、形式、およびレイヤの各プロパティが示されています。

図面内の各注釈キーは、それぞれのプロパティによって定義されます。コード プロパティと形式プロパティは、どちらも注釈キーにおいて必須です。

コード プロパティ: 注釈キーの照合時に使用することができます。たとえば、コードがポイントの未処理注釈に一致する場合、その注釈キーに指定されているプロパティが、ポイントの作成時にそのポイントに適用されます。注釈キーのコードには、注釈キーの一致範囲を広げる文字(ワイルド カードと呼ばれる)を含めることができます。

形式プロパティ: ポイントの未処理注釈を完全な注釈に変換します。既定値は $* で、これは完全な注釈が未処理注釈と同じであることを示します。

オプションの注釈キー プロパティには、次のものがあります。

未処理注釈のサンプル

ポイントの未処理注釈は、ポイントを注釈キーと照合できるかどうか判別するために使用されます。次に挙げるのは、未処理注釈のサンプルです。

MONA U_POLE 1078 TREE OAK 5

未処理注釈には、最大 10 個までの英数字要素をスペースで区切って含めることができます。注釈キーの先頭の要素(上記のサンプルでは、MONA、U_POLE、TREE)は、注釈キーの照合の際に注釈キーのコードと比較されます。残りの要素はパラメータと呼ばれ、未処理注釈をわかりやすい完全な注釈に変換したり、ポイント記号を図面内で回転または尺度変更するために使用できます。

図面ポイントの作成時における注釈キーの照合

注釈キーの照合プロセスでは、作成しているポイントの未処理注釈にある先頭要素が、図面に含まれる注釈キーの注釈キー コードとそれぞれ比較されます。その比較は、一致するコードが見つかるか、図面内のすべての注釈キーが検索された時点で終了します。

ポイントの未処理注釈の先頭要素が注釈キーのコードと一致すると、その注釈キーに指定されたポイント スタイル、ポイント ラベル スタイル、レイヤが、図面ポイントの作成時に使用されます。入力した未処理注釈は、注釈キーに指定された形式を使用して完全な注釈に変換されます。未処理注釈に尺度変更や回転の情報が含まれていると、ポイント記号は指定どおりに尺度変更され、回転されます。

注: 注釈キーの照合では大文字と小文字が区別されます。したがって、同じアルファベットでも大文字と小文字は別の文字とみなされます。たとえば、“TREE” という未処理注釈は、“TREE” という注釈キー コードとは一致しますが、“Tree” や “tree” とは一致しません。

注釈キーのアクセス

注釈キーは、図面内のセットに格納されます。図面で利用可能なすべての注釈キー セットは、[設定]ツリーの[注釈キー セット]コレクションにリスト表示されます。

注釈キーを管理する

注釈キーは、セットとして編成されています。図面の注釈キー セットは、[設定]ツリーの[ポイント]コレクションの下にある[注釈キー セット]コレクションの下にあります。

それぞれの注釈キー セットには、1 つまたは複数の注釈キーが含まれています。セット内に含まれている注釈キーを表示、編集する場合は、[注釈キー エディタ]を使用します。

注釈キーの照合をアクティブにして図面ポイントを作成すると、図面内のすべての注釈キー セットにある各注釈キーのコードから一致する注釈キーが検索されます。注釈キー セットが検索される順序をコントロールすることができます。

注釈キー セットを図面テンプレートに組み込んで、それらの注釈キーを複数の図面で使用し、他のユーザと共有することもできます。